「北朝鮮に譲歩する失敗はもはやない」、「平昌以後」を見据えるトランプ大統領
Posted February. 01, 2018 09:23,
Updated February. 01, 2018 09:23
「北朝鮮に譲歩する失敗はもはやない」、「平昌以後」を見据えるトランプ大統領.
February. 01, 2018 09:23.
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トランプ米大統領は31日、一般教書演説で、「北朝鮮の向こう見ずな核ミサイル計画はかなり近いうちにわれわれの本土を脅かす可能性がある」とし、それを防ぐために最大限の圧力を掛け続けると述べた。特に「現実安住と譲歩は侵略と挑発を呼び込むだけだ」とし、「われわれを危険な状況に追い込んだ過去の政権の失敗は繰り返さない」と強調した。トランプ氏は、北朝鮮の核の脅威の本質を邪悪な北朝鮮政権に見出し、北朝鮮に拘束されて解放6日後に死亡した米国人大学生のオットー・ワームビアさんや松葉杖で北朝鮮を脱出した元浮浪児のチ・ソンホさんを例に挙げた。トランプ氏は演説で、北朝鮮の人権弾圧の実状に多くの時間を割いた。今後推進する対北朝鮮政策について具体的に明らかにしなかったが、圧力基調を最高に引き上げ、強硬対応に出るという北朝鮮へのメッセージと読める。特に、クリントン政権以来の米国の対北政策に対して、米国を一層危険に追い込んだ「失敗」と断じ、適当な妥協は決してないという点を明確にした。最大限の圧力で北朝鮮を締め付けて非核化のテーブルに出てくるほかないようにし、無謀な挑発を遮断するには軍事的選択肢も辞さないという考えを示したのだ。最近、平昌五輪を機に生まれた南北雪解けムードにもかかわらず、トランプ氏の北朝鮮に対する姿勢は強硬だった。駐韓米国大使に指名されたビクター・チャ米戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長が外されたのは、トランプ氏の北朝鮮に対する軍事選択肢で意見が食い違ったためだと、米メディアは報じた。チャ氏は、「タカ派的関与政策」のように強力な北朝鮮への圧力を主張してきた人物だ。その強硬派まで北朝鮮に制限的攻撃を加える「ブラッディ・ノーズ(bloody nose)」作戦に対する意見の相違で排除されたとすれば、トランプ氏の心の中にはどのような北朝鮮に対する措置があるのだろうか。トランプ氏の強硬姿勢は、最近の北朝鮮の態度とも無関係ではないだろう。特に、北朝鮮が対南平和攻勢を展開しながら韓国に「非核化」は口にすることもできないようにし、平昌五輪開会前日に長距離ミサイル数十機を前面に出して軍事パレードを行うことは、トランプ氏の北朝鮮への嫌悪感をさらに強めたことだろう。平昌五輪後も北朝鮮の態度に変化がなければ、韓半島情勢は再び一触即発の戦争危機説に包まれる可能性が高い。31日、南北合同訓練のために韓国のスキー選手たちを乗せたチャーター便の訪朝飛行の日程は離陸1時間前に確定した。「北朝鮮に行ってきた航空機は180日間、米国入りできない」という米国の対北制裁の例外認定問題をめぐって、韓米間の調整が難航したためだ。終盤に米国が例外を認めたが、勝手に合意を取り消す北朝鮮とは違って、なんとか南北イベントを成功させたい韓国政府の姿が痛々しい。平昌以後、米朝が対決に突き進んだ場合、韓国が立ち位置はどうなるのか、改めて疑問を抱かざるを得ない。
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トランプ米大統領は31日、一般教書演説で、「北朝鮮の向こう見ずな核ミサイル計画はかなり近いうちにわれわれの本土を脅かす可能性がある」とし、それを防ぐために最大限の圧力を掛け続けると述べた。特に「現実安住と譲歩は侵略と挑発を呼び込むだけだ」とし、「われわれを危険な状況に追い込んだ過去の政権の失敗は繰り返さない」と強調した。トランプ氏は、北朝鮮の核の脅威の本質を邪悪な北朝鮮政権に見出し、北朝鮮に拘束されて解放6日後に死亡した米国人大学生のオットー・ワームビアさんや松葉杖で北朝鮮を脱出した元浮浪児のチ・ソンホさんを例に挙げた。
トランプ氏は演説で、北朝鮮の人権弾圧の実状に多くの時間を割いた。今後推進する対北朝鮮政策について具体的に明らかにしなかったが、圧力基調を最高に引き上げ、強硬対応に出るという北朝鮮へのメッセージと読める。特に、クリントン政権以来の米国の対北政策に対して、米国を一層危険に追い込んだ「失敗」と断じ、適当な妥協は決してないという点を明確にした。最大限の圧力で北朝鮮を締め付けて非核化のテーブルに出てくるほかないようにし、無謀な挑発を遮断するには軍事的選択肢も辞さないという考えを示したのだ。
最近、平昌五輪を機に生まれた南北雪解けムードにもかかわらず、トランプ氏の北朝鮮に対する姿勢は強硬だった。駐韓米国大使に指名されたビクター・チャ米戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長が外されたのは、トランプ氏の北朝鮮に対する軍事選択肢で意見が食い違ったためだと、米メディアは報じた。チャ氏は、「タカ派的関与政策」のように強力な北朝鮮への圧力を主張してきた人物だ。その強硬派まで北朝鮮に制限的攻撃を加える「ブラッディ・ノーズ(bloody nose)」作戦に対する意見の相違で排除されたとすれば、トランプ氏の心の中にはどのような北朝鮮に対する措置があるのだろうか。
トランプ氏の強硬姿勢は、最近の北朝鮮の態度とも無関係ではないだろう。特に、北朝鮮が対南平和攻勢を展開しながら韓国に「非核化」は口にすることもできないようにし、平昌五輪開会前日に長距離ミサイル数十機を前面に出して軍事パレードを行うことは、トランプ氏の北朝鮮への嫌悪感をさらに強めたことだろう。平昌五輪後も北朝鮮の態度に変化がなければ、韓半島情勢は再び一触即発の戦争危機説に包まれる可能性が高い。
31日、南北合同訓練のために韓国のスキー選手たちを乗せたチャーター便の訪朝飛行の日程は離陸1時間前に確定した。「北朝鮮に行ってきた航空機は180日間、米国入りできない」という米国の対北制裁の例外認定問題をめぐって、韓米間の調整が難航したためだ。終盤に米国が例外を認めたが、勝手に合意を取り消す北朝鮮とは違って、なんとか南北イベントを成功させたい韓国政府の姿が痛々しい。平昌以後、米朝が対決に突き進んだ場合、韓国が立ち位置はどうなるのか、改めて疑問を抱かざるを得ない。
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