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文大統領と金与正氏、席の配置が徐々に接近

文大統領と金与正氏、席の配置が徐々に接近

Posted February. 13, 2018 08:57,   

Updated February. 13, 2018 08:57

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の特使として訪韓した金与正(キム・ヨジョン)党宣伝扇動部副部長と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の席は、毎日少しずつ近づいた。金日成(キム・イルソン)一家の初の訪問に対する国民の抵抗感を最小限にするために政府が席の配置を徐々に近づけたという見方もある。

文氏と金与正氏が初めて会った9日の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式。文氏の後列に通訳、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、金与正氏が座った。文氏が振り返っても金与正氏とは話がしにくい席の配置だった。

しかし、翌日、大統領府の昼食会後、夕方の南北アイスホッケー女子合同チームの応援では状況が変わった。文氏、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長、金永南氏、金与正氏が同じ列に並んで座った。バッハ会長という「中間地帯」を置いたものの、文氏と金永南氏、金与正氏が直接話をする姿が何度も捉えられた。北朝鮮側代表団の最終日、11日夕方の三池淵(サムジヨン)管弦楽団の国立劇場公演では、文氏と金与正氏が並んで座った。

ペンス米副大統領は政府のこのような「意図的」な配置を拒否した。金永南氏と対座する開会式のレセプションでは5分間で席を立った。開会式では夫人と席を変えて金与正氏から遠ざかり、安倍晋三首相の隣に座った。平昌五輪開会のぎりぎりまで北朝鮮と米代表団の席の配置で苦慮した大統領府は、南北が和解する「絵」を作ることには成功したが、米朝間でそのような場面を演出することはできなかった。


黃仁贊 hic@donga.com