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トランプ大統領の長女、イバンカ氏が23日訪韓し五輪閉会式に出席

トランプ大統領の長女、イバンカ氏が23日訪韓し五輪閉会式に出席

Posted February. 23, 2018 09:06,   

Updated February. 23, 2018 09:06

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ホワイトハウスは21日(現地時間)、トランプ米大統領の長女、イバンカ大統領上級顧問の訪韓日程を公開し、北朝鮮核問題と距離を置くことを明確にした。新年に入って米朝対話が成功直前まで行くなど南北間の雪解けムードが目まぐるしく流れているが、ホワイトハウスは速度調節に出るという意味のようだ。

ホワイトハウス関係者は同日、定例会見で、「イバンカ氏が米選手団の激励と韓米同盟の再確認、成功的な五輪を祝うために23日に訪韓する」と明らかにした。イバンカ氏は競技と閉会式を観戦した後、26日に帰国する。

文氏とイバンカ氏は少なくとも2回以上会うものと見える。文氏とイバンカ氏は訪韓初日の23日、大統領府の常春斎で会食を行い、25日には平昌五輪プラザで行われる閉会式にも共に出席する。政府関係者は、「文大統領が閉会式前に平昌を訪れる可能性もあり、イバンカ氏とも会える」と話した。女性問題に関心がある文大統領の夫人、金正淑(キム・ジョンスク)氏とイバンカ氏が別途イベントを行う可能性もある。文氏は開会式出席のために訪韓した金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長と4度会った。

これに先立ち訪韓したペンス副大統領が脱北者懇談会、哨戒艦「天安(チョンアン)」視察など強硬な対北朝鮮メッセージを送ったが、イバンカ氏は北朝鮮関連の行動は最低限にするようだ。ホワイトハウス関係者は、イバンカ氏が訪韓期間に脱北者に会う可能性について「事実ではない」と強調した。ワシントンのある外交筋も、「イバンカ氏は訪韓期間、五輪だけに集中するだろう」と伝えた。

イバンカ氏のこのような日程をめぐって外交関係者の間では、「平昌開会前、ペンス氏と金与正(キム・ヨジョン)氏の接触が実現直前に失敗に終わった状況で、ホワイトハウスと大統領府いずれも慎重に接近することで意見が一致した」という分析が出ている。また、ティラーソン米国務長官が「北朝鮮が対話する準備ができたと言うことを待つ」と明らかにした状況で、北朝鮮より先に対話への行動に出る必要もないと判断したようだ。「米朝対話を拒否したのは北朝鮮なので、対話再開の行動も北朝鮮が先に見せなければならない」ということだ。

大統領府も、「今回は米朝間の別途会談を仲裁することはないだろう」と明らかにした。大統領府関係者は、イバンカ氏と朝鮮労働党中央委員会の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長の面会の可能性について、「2人が会うこともぎこちないのではないか。2人が会う計画や機会はないだろう」と断言した。「すでに前回、五輪開会式で(米朝間)会談を図り、その過程で相互状況について認識したので、今直ちに何かを作り出すといったことはないだろう」と付け加えた。南北対話局面は継続するものの、無理に米朝間の距離を狭めるために行動しないという意味だ。その代わり、ペンス氏の訪韓時より米国の通商圧力が一層強くなった状況で、文氏とイバンカ氏が北朝鮮の核の代わりに通商問題を大きく扱うという観測も流れている。


韓相準 alwaysj@donga.com · 朴庭勳 sunshade@donga.com