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北朝鮮の手招きに慎重なホワイトハウス、「いかなる対話結果も非核化でなければ」

北朝鮮の手招きに慎重なホワイトハウス、「いかなる対話結果も非核化でなければ」

Posted February. 27, 2018 08:56,   

Updated February. 27, 2018 08:56

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米ホワイトハウスが、米朝対話の意向を明らかにした北朝鮮に対して、「対話の結果は非核化でなければならない」と釘を刺した。

ホワイトハウスは25日(現地時間)、声明を発表し、「対話の意向があるという北朝鮮の今日のメッセージが非核化への道の第一歩を意味するのか見守る」とし、「同時に米国と世界は北朝鮮の核とミサイル計画が行き止まりにあることを明確にしなければならない」と強調した。平昌(ピョンチャン)冬季五輪閉会式の北朝鮮代表団を率いて訪韓した金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長の米朝対話意向発言に対する公式の反応だ。

ホワイトハウスは同日の声明で、「トランプ政権は完全かつ検証可能で不可逆的な韓半島の非核化を実現するために専念している」とし、「米国と五輪主催国である韓国、国際社会は、北朝鮮とのいかなる対話の結果も非核化でなければならないということで概ね意見が一致している」と明らかにした。そして、「北朝鮮が非核化するまで最大の圧力キャンペーンは続けなければならない」とし、「トランプ大統領が話したように、北朝鮮が非核化を選択するなら明るい道が開かれるだろう」と付け加えた。

実際に米国は平昌五輪の閉会式を控えた23日、北朝鮮に対する強化された制裁を発表し、圧力の手綱を再び引き締めている。トランプ氏は「制裁が作動しなければ第2段階に進まなければならないだろう。第2段階は非常に荒っぽいものになるかもしれない」と警告した。

米メディアは、対話を取り上げた北朝鮮の策略に疑い目を向けている。米紙ニューヨーク・タイムズは、「北朝鮮が米国との対話開始と関連して、韓米合同軍事演習の延期など前提条件を付けたのか大統領府は明らかにしなかった」と指摘した。北朝鮮が対話の意向を公式に言及しない点もこのような疑念を大きくしている。「非核化の対話だけする」というホワイトハウスの強硬ムードは、北朝鮮が平昌五輪後、韓米同盟の隙を広げて核・ミサイル開発のための時間稼ぎのための対話攻勢の可能性を遮断するためのものとも見える。ストローブ元国務省韓国課長は同紙とのインタビューで、「『文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮に最高の圧力を加えようとするトランプ政権と歩調が合っていないようだ』というワシントンの不満が大きくなっている」と指摘した。

日本政府とメディアは、金英哲氏が文氏に直接明らかにした米朝対話の意向について警戒心を持って注視している。一部では日本だけ孤立するのではないかといういわゆる「日本素通り」を懸念する声もある。読売新聞は26日、北朝鮮が米朝対話に肯定的な態度を示したことに対して、日本政府は日韓米連帯を引き裂く狙いがあると見て警戒を強めていると報じた。また、1994年の米朝枠組み合意で米国は日本を排除したことがあるとし、北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射などの挑発を控える場合、米国が日本を差し置いて北朝鮮と対話する憂慮もあると指摘した。


朴湧 parky@donga.com · 徐永娥 sya@donga.com