文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、中国の劉延東副首相と会談し、「米国は対話のハードルを下げる必要があり、北朝鮮も非核化の意思を示さなければならない。そのためにも米国と北朝鮮が速やかに対座することが重要だ」と強調した。北朝鮮が米国との対話の意向を明らかにした中、非核化を対話の条件に掲げている米国も要求の程度を少し下げるよう求めたのだ。
文氏は同日、大統領府で中国の習近平国家主席の特別代表として平昌(ピョンチャン)冬季五輪の閉会式に出席した劉氏と会談し、「五輪を機に生まれた南北対話のムードを五輪後も続けることが非常に重要だ」とし、このように明らかにした。
また、「最近、北朝鮮が米朝対話に前向きに応じる意向を示しており、米国も対話の必要性を指摘している」とし、「米朝対話が早期に実現するよう中国も持続的に協力してほしい」と語った。
これに先立ち、イバンカ米大統領補佐官は23日、文氏との夕食会で対北朝鮮制裁に対するトランプ大統領の個人的なメッセージを伝えたと、ホワイトハウスは明らかにした。
劉氏は、「今年に入って現れた韓半島情勢の緩和傾向を中国も喜ばしく見ている。文氏がこのために傾けた努力を高く評価する」とし、「米朝対話が実現するよう中国と韓国が共に説得していこう」と前向きに答えた。
ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com