2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪スピードスケート代表チームを指導したボブ・デヨングコーチ(42)が契約期間を終えて2日、オランダに帰る。
2006年のトリノ五輪で金メダルを獲得するなど男子1万メートルだけで金、銀、銅を全て獲得したデヨング氏は、昨年5月アシスタントコーチとして韓国代表チームに合流した。多少振るわないという評価を受けた1500メートル、5000メートル、1万メートルなどの長距離種目での技量を集中的に引き上げるためだ。デヨング氏の合流は、好成績につながった。キム・ミンソク(19)は今大会でアジア選手では初めて男子1500メートルで銅メダルを獲得した。スピードスケート代表チームが歴代五輪で最も多いメダル(7個)を獲得するのに貢献した。
競技場の中と外で見せてくれた温かい姿も視線を引いた。議論を呼んだ女子団体追い抜き予選では、一人でノ・ソンヨン(29)に近づいて背中を叩きながら慰めた。男子団体追い抜き決勝では、代表チームが惜しくもノルウェーに負けると、床面を蹴り上げて帽子を投げつけながら悔しがる姿がファンの間で話題になった。
キム・ミンソク(1500m銅)、イ・スンフン(30=マススタート金)がメダルを獲得するときも選手を激しく抱きつけて自分のことのように喜んだ。2010年バンクーバー五輪1万メートルの表彰式で金メダリストのイ・スンフンを肩車に乗せたときと同じように、いつも選手たちを励まそうとした。
デヨング氏は先月27日、自身のブログに「私はファンタスティックな冒険を経験した。1500メートル、1000メートルの銅メダルは金メダルのように感じだ。イ・スンフンのマススタート金メダルで大会を終えることができて良かった」とコメントを残した。「彼らと強い絆を築いたし、彼らの成功を祝福したかった」と愛情を示したデヨング氏は、「韓国選手たちが私の残留を求めたが、まだ自分が何をすることになるかは自分も知らない。大韓氷上競技連盟が自国開催の五輪が終わった後にどんな計画を立てるのか知りたい」とも書き込んだ。
大会中に8件の書き込みを残したデヨング氏は、閉会式の感動とボランティアへの感謝の言葉も忘れなかった。大韓氷上競技連盟の関係者は、「デヨングコーチを希望する選手団の意見が多ければ、積極的に再契約を推進したい」と話した。
姜泓求 windup@donga.com