1年以上空席の駐韓米国大使の候補として、在韓米軍司令官だったジェームズ・サーマン氏と米国内の代表的な親韓派議員のエド・ロイス米下院外交委員長(共和・カリフォルニア)が浮上していると、香港サウスチャイナ・モーニング・ポストが14日、ワシントン発で報じた。
同紙によると、両者は駐韓米国大使に内定したビクター・チャ米戦略国際問題研究所(CSIS)韓国部長が、北朝鮮に対する「ブラッディ・ノーズ(鼻血)作戦」などに対する意見の相違で撤回された後、有力な候補とされてきた。
偶然にも、駐韓米国大使に有力視されている両者は先月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の時、ペンス副大統領と共に米高官級代表団の一員として韓国の地を踏んだ。ある消息筋は同紙に、「大使候補に考慮されているという良い信号」と伝えた。また別の消息筋は、「ホワイトハウス当局者が2人を候補に掲げている」としつつも、「まだ何の決定も下されていない」と話した。
トランプ政権の国家安全保障参謀陣(大統領首席補佐官、大統領補佐官(国家安全保障担当)、国防長官、国務長官)が皆軍人出身の状況で、サーマン氏まで駐韓米国大使になる場合、対北強硬派の声が大きくなるものと見られる。これと関連してある消息筋は、「米韓の軍部をよく理解する人が大使になれば役立つだろう」とし、「特に、外交が非効率的であることが明らかになり、米国が再び北朝鮮に対する軍事選択肢を考えることになる場合、なおさらだ」と強調した。サーマン氏は11~13年、在韓米軍司令官を務め、韓国軍との合同軍事演習の経験も豊富だ。ロイス委員長は、カリフォルニア当選11回の議員で、1月に政界引退を宣言した。
ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com