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「ボルトンは吸血鬼」非難していた北朝鮮、今回は静か

「ボルトンは吸血鬼」非難していた北朝鮮、今回は静か

Posted March. 27, 2018 08:40,   

Updated March. 27, 2018 08:40

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「あのようなゴミ人間の吸血鬼は会談に参加する資格がない」

2003年にジョン・ボルトン米国務次官(軍縮・国際安全保障担当、当時)が北朝鮮核問題をめぐる6者協議の米国代表団に参加すると、北朝鮮は露骨に批判した。ボルトン氏が金正日(キム・ジョンイル)総書記を「暴君のような独裁者」と名指したことを受けてこのように応酬したのだ。北朝鮮は08年にもボルトン氏のことを「米国の強行保守勢力が6者協議の破綻と事態の悪化だけを望んでいる」と非難した。

しかし北朝鮮は、ボルトン氏が米外交安保政策のコントロールタワーである大統領補佐官(国家安全保障担当)に起用されたにもかかわらず、今回は静かだ。ブッシュ政権が02年、北朝鮮と共に「悪の枢軸」に指定されたイランは、ボルトン氏が指名されるや、「米国の最終目的はイラン転覆」と非難したのとは対照的だ。これと関連して政府関係者は、「ボルトン氏がホワイトハウスの重責を担って対北政策をセッティングする時に刺激することは得策ではないと判断したようだ」との見方を示した。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「新年の辞」後、3ヵ月近く軍部隊の公開視察を自制し、事実上「平壌(ピョンヤン)ちっ居」生活を続けるのもこのような脈絡で解釈される。金正日総書記も過去、南北首脳会談の直前に公開活動を大幅に減らした。国家情報院によると、金総書記は00年6月の首脳会談を控えて、公開活動を普段の半分ほどの月5回に減らした。

一方、北朝鮮指導部が米朝首脳会談をめぐって「外交的な勝利」という内部説明を最近始めたと毎日新聞が26日付で伝えた。同紙は、「朝鮮労働党が最近、中堅幹部向けの講演を開き、米朝首脳会談について『外交的な勝利によって、米国との談判が可能となる環境が整った』と説明した」と伝えた。「談判」という言葉は、北朝鮮では休戦協定に絡んで使われることが多いという。


申晋宇 niceshin@donga.com