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中国「北朝鮮の鉄鋼産業革新」報、制裁緩和の布石か

中国「北朝鮮の鉄鋼産業革新」報、制裁緩和の布石か

Posted March. 31, 2018 09:17,   

Updated March. 31, 2018 09:17

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の電撃訪中と中国の習近平国家主席の歓待で中朝関係が急速に修復している中、中国共産党機関紙「人民日報」が異例にも、中朝首脳会談4日後の30日、北朝鮮の鉄鋼金属産業の発展を激励する記事を掲載した。

中国は、国連安全保障理事会の対北制裁決議により、1月から北朝鮮に対する鉄鋼と金属の輸出を全面禁止した状態なので、記事掲載の背景が注目される。「金正恩氏が非核化の意思を見せたので、北朝鮮の経済発展に必要な鉄鋼・金属の制裁から緩和しなければならないというムードづくりのためではないか」という観測が流れている。金正恩氏が、習主席との首脳会談で鉄鋼・金属の輸出禁止など対北制裁の解除を強く要請した可能性も提起されている。

人民日報は30日付3面左下段に「北朝鮮が金属工業技術の革新に拍車をかけている」と題する記事を載せた。北朝鮮の相次ぐ核実験とミサイル発射、中国の対北制裁で中朝関係が最悪だったこの数年間には見られなかった一種の「北朝鮮激励」記事だ。

特に、千里馬製鋼連合企業所、富寧合金鉄工場、金策製鉄連合企業所などが新しい鉄鋼・金属の生産工程の設立に拍車をかけていると詳しく紹介した。人民日報は、「現在少なからぬ困難に直面しているが、北朝鮮の従事者たちは屈服せず前進し、自力更正し、困難の中で奮闘している」とし、「金正恩氏が新年の辞で提起した目標を実現するために努力している」と記事を終えた。


尹完準 zeitung@donga.com