日本帝国が1913年に東京帝国大学(現東京大学)に強制的に持って行き、1923年の関東大震災時に消失したと思われていた朝鮮王朝実録の「孝宗実録」の一冊が100年ぶりに祖国に帰ってきた。文化財庁国立故宮博物館は昨年11月、韓国国内のとある文化財関連事業者が日本のオークションで落札した「孝宗実録」1冊(巻20・写真)を、先月15日に再び韓国内オークションで購入したと、2日明らかにした。
この実録は、国宝151―3号に指定された「五臺山(オデサン)史庫本」の一部である。ソウル大学奎章閣韓国学研究院にある「鼎足山(チョンゾクサン)史庫本」(国宝第151―1号)、釜山(プサン)国家記録院(国宝151-2号)が所蔵している本と同じ版本である。編纂時期は1661年(顕宗2年)である。江原平昌郡(カンウォンド・ピョンチャングン)の五台山史庫に保管されていた朝鮮王朝実録は、計788冊だったが、関東大震災後74冊だけが伝わっている。
国立故宮博物館は、2日から6月24日まで常設展示室で「孝宗実録」を公開する。
柳原模 onemore@donga.com