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デパートの「大口」となったグルーミング族

デパートの「大口」となったグルーミング族

Posted April. 12, 2018 08:20,   

Updated April. 12, 2018 08:20

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新世界(シンセゲ)百貨店が先月発売した男性専用提携クレジットカードの最初の月の実績は1人あたり300万ウォンだったという。既存のデパート提携カードの実績の6倍である。男性専用カードの使用先は主にブランド品とメンズ服であることから見て、男性が自分を飾ることへの関心が多くなったことを越えて、デパートの「大口」として浮上している。デパート男性客の割合は、2010年の28%から昨年は34%に上昇した。

◆百貨店業界も男心の取り込みに乗り出した。メンズ服とブランド品、バッグ、衣類を一堂に集めた「男性専用館」をオープンし、男性専用のヘアショップも設けた。国内男性化粧品市場の規模も1兆2800億ウォンもある。2008年、ロッテ百貨店がハリウッドスター、リチャード・ギアをモデルに起用して、中年男性専用カジュアルブランド「エルパパ」を披露したが、3年後に撤退したことに比べると、10年の間に世間が様変わりしている。

◆クジャクの雄は雌より美しい。鶏やオシドリなどの他の動物も似ている。天敵に食われるリスクが高いのに、派手な姿であるこの矛盾について、イスラエルの生物学者アモツ・ザハヴィは、「生存に支障(handicap)となるにも拘わらず生き残ったという遺伝子の優秀性を雌に誇示することだ」という「ハンディキャップ理論」で説明した。米心理学者ジェフリー・ミラーは、これを人間の生活に適用した。人間も異性から歓心を買うために「誇示的消費」をするという主張である。

◆自分のファッションや美容に投資する男性は「グルーミング族」である。馬の毛をとかす(grooming)ということから由来している。最近グルーミング族が増える現象が、女性の心を得るための誇示的消費の結果なのか、それともあふれる自己愛の発露なのかは知ることができない。しかし、かつての「服は母や妻から買ってもらうもの」という韓国人男性の意識が変わったことだけは事実である。デパートで妻やガールフレンドの贈り物だけを買うのではなく、カバンやスーツ一着くらいは自分にプレゼントする時代になった。