ワールドカップ(W杯)開幕を1ヵ月後に控えたロシアが、「人種差別チャント」で罰金を科され、国際的に恥をかいた。
国際サッカー連盟(FIFA)は9日、「ロシアのサッカー協会に人種差別のチャントを叫けぶサポーターを放置したとして3万スイスフラン(約3300万ウォン)の罰金を科した」と発表した。今年3月28日、ロシアのサンクトペテルブルクで行われたフランスとの国際Aマッチで黒人のポール・ポグバ(25=フランス)に対して人種差別的な発言をしたサポーターを制止しなかった理由だ。
当時、ポグバは1ゴール1アシストを記録しフランスの完勝(3-1)をけん引した。半面、同日までロシアは5試合で2分け3敗と振るわずW杯開催国としてメンツを潰された。これに怒ったロシア観客が鬱憤払いをするかのようにポグバに暴言を吐いたという。同日からロシアは、国際社会の批判を浴びた。フランスのローラー・プレッセル・スポーツ長官が激怒して声明を発表し、FIFAは無寛容の原則を強調して調査してきた。
この日の懲戒処分は、罰金刑で終わったがW杯開催国としての威信を回復するのは容易でなさそうだ。ロシア観客は昨年9月、リバプール(イングランド)とスパルタク(ロシア)の欧州サッカー連盟(UEFA)ユースリーグで黒人のボビー・アデカニエ(リバプール)に暴言を浴びせるなど、今回のことを含めて数回にわたって人種差別的な観客の言動で国際社会の批判に直面してきた。
金在亨 monami@donga.com