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「後戻りできないことはない」 米朝枠組み合意の立役者が北核のCVIDを「政治的戯言」と批判

「後戻りできないことはない」 米朝枠組み合意の立役者が北核のCVIDを「政治的戯言」と批判

Posted May. 16, 2018 08:03,   

Updated May. 16, 2018 08:03

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北朝鮮と長年にわたって非核化交渉を進めた米国務省の元高官らから北朝鮮の「完全な非核化」について悲観論が出ている。

シンクタンク「カーネギー国際平和財団」の主催で14日(現地時間)にワシントンで開かれた討論会「北朝鮮とどのように対話するのか」で、元高官らは北朝鮮とトランプ政権に対する不信を吐露した。

1994年の米朝枠組み合意で米国側首席代表を務めたロバート・ガルーチ元米国務省北朝鮮核問題担当大使は、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)について、「政治的戯言の山(political pile of crap)」とし、「北朝鮮から何を得るのかについて国民と議会、国際社会をだましてはならない」と強調した。北朝鮮が嘘で非核化したと主張し、トランプ政府はこれを認定して世界をだます「政治的妥協」の可能性を警戒したのだ。

またガルーチ氏は、「『不可逆的』という言葉は永遠(permanence)という意味を込めるために使ったようだが、後戻りできないことはない」とし、「私が最も重要だと考えるのは、北朝鮮の潜在的な核兵器製造能力を決して奪うことができないということ」強調した。その理由として、核技術を持つ科学者を金正恩(キム・ジョンウン)政権から引き離すことが現実的に難しいことを挙げた。

クリストファー・ヒル元国務次官補(東アジア・太平洋担当、6者協議首席代表)も、「過去の北朝鮮との非核化交渉はいつも検証段階で失敗した。私たちがすでに知っているものにだけ検証を許可し、公開されていない施設は査察できないようにしたためだ」と指摘した。オバマ政府で核問題を扱ったダニエル・ラッセル元国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、「北朝鮮は核兵器を売ったり取引しないだろう」とし、「米朝首脳会談で核凍結にとどまる可能性が高い」と見通した。


朴庭勳 sunshade@donga.com