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北朝鮮、豊渓里核実験場を廃棄

Posted May. 25, 2018 08:55,   

Updated May. 25, 2018 08:55

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北朝鮮が2006年以降6回の核実験を行った咸鏡北道吉州郡(ハムギョンプクト・キルチュグン)の豊渓里(プンゲリ)核実験場を24日に廃棄した。北朝鮮が「核モラトリアム」を宣言した後に断行した初の実質的な措置だ。同時に北朝鮮は同日、米朝首脳会談の再考について言及し、神経戦を続けた。

北朝鮮は同日午後、韓国や米国など記者団が参観する中、豊渓里核実験場の廃棄式典を実施したと、政府当局が明らかにした。豊渓里核実験場の4つの坑道を爆破して入口を崩壊させた北朝鮮は、観測設備や研究所など構造物も撤去し、核実験場の周辺を完全に閉鎖する予定だ。

 

北朝鮮がひとまず豊渓里核実験場の廃棄を予定通りに行ったことは、非核化と体制の保証を交換する米朝交渉の局面を壊さない考えを示す。豊渓里核実験場の廃棄で先に誠意を見せたので、今度はトランプ米政権が「度量の大きな」非核化の補償に出よというジェスチャーだ。

大統領府は同日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長を中心に国家安全保障会議(NSC)を開いた後、「豊渓里核実験場の廃棄が北朝鮮の完全な非核化に向けた最初の措置であることを評価する」と明らかにした。

しかし、北朝鮮は同日午前、対米ラインの核心の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官の談話文を通じて、米国に対する非難を再開した。ペンス副大統領が21日(現地時間)、「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が交渉をしなければ、『リビア・モデル』のように終わるほかないだろう」と発言したことに対して、「政治的にとても鈍い間抜け」と非難を浴びせた。崔氏は、「我々も米国がこれまで経験したことのない想像もできないぞっとする悲劇を味あわせることができる」とし、「米国が我々と会談場で会うのか、さもなければ核と核の対決の場で会うのか、全面的に米国の決心と振る舞いにかかっている」と主張した。そして、「米国が我々の善意を冒涜し、ずっと不法非道に出てくる場合、朝米首脳会談を再考する問題を最高指導部に提起する」と強調した。

神経戦は続いているが、米朝首脳会談は予定通りに開かれるという見方が大半だ。米朝が水面下で会談に向けた議題調整を続けているため、最近激しくなった神経戦は、非核化の程度と補償をより勝ち取るために起きている終盤の神経戦だからだ。これと関連してトランプ氏は23日(現地時間)、記者と会って、「何であれシンガポール(会談)に関して来週知ることになるだろう」とし、「いつか出会いは確かにあるだろう。その出会いは6月12日にあり得る」と話した。


ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com