ポンペオ米国務長官は14日、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)が米朝首脳の共同声明に含まれなかったことと関連して、「検証が核心であり、これは(共同声明の)『完全な非核化』に明確に含まれている」と明言した。
ポンペオ氏は同日、大統領府で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した後、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、河野太郎外相との共同記者会見で、「完全な非核化がなされる前に経済的・財政的支援をしたことは繰り返さない。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長も(非核化の)タイミングの緊急性を理解していると信じる」としてこのように話した。シンガポールで米朝首脳会談に随行し、13日に訪韓したポンペオ氏は、14日に文大統領に会い、「米朝首脳会談で正恩氏の非核化の意思を再確認した。とても早く、大きく何かを成し遂げたいと考えていた」と話した。
これに先立ち、ポンペオ氏は同行記者団に、「(トランプ米大統領の任期が終わる)2年半以内に主要な非核化を達成することを望む」とし、非核化のタイムテーブルを初めて提示した。トランプ氏が言及した韓米合同軍事演習の中止については、「生産的で真剣な交渉の進行が前提条件だ。さもなければ約束は有効でない」と強調した。これと関連して米CNNは13日(現地時間)、トランプ政権関係者の話を引用して、米国防総省が早ければ14日、8月に予定された韓米乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)演習中止の方針を発表すると報じた。軍内外では、UFG演習中止の発表が「秒読み」段階に入ったのではないかという観測が流れている。
チャン・ウォンジェ記者 ユン・サンホ軍事専門記者 peacechaos@donga.comysh1005@donga.com