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トランプ氏に「NO」と言うメラニア夫人

トランプ氏に「NO」と言うメラニア夫人

Posted June. 20, 2018 08:52,   

Updated June. 20, 2018 08:52

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金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の妻である孫命順(ソン・ミョンスン)夫人は、静かなファーストレディだった。民主化運動の時も、ソウル上道洞(サンドドン)を訪れる人たちに食事を用意するだけで、世間のことは一切口にしなかった。同い年の夫に対してもいつも丁寧に接した。そんな孫夫人も、 金泳三氏の意地を曲げる時は、思い切って、「タメ口談判」を繰り広げた。夕食を終えた後、孫夫人が「あなた、ここに来て!」と怒鳴ると、金泳三氏は身動きができず、耳を傾けたという。

◆ドナルド・トランプ米大統領の妻であるメラニア夫人が17日(現地時間)、夫の反移民政策のうち、「親子供隔離指針」を批判する声明を出した。未成年の子供と一緒に密入国して摘発されれば、親は処罰し、子供は倉庫やテント村に隔離して収容する無冠用政策についてである。この6週間で2000人の子供たちが親と引き離されて、児童人権論議にまで飛び火した。メラニア夫人は、「この国は法律を遵守しなければならないが、真心で治めることも必要だ」と、報道官を通じて発表した。トランプ氏の「1号支持者」の苦言はすぐに批判世論の肩を持った。

◆メラニア氏は先月も、天下無敵の夫に一発を食らえた。子供のためのキャンペーン「最高になろう(Be best)」を発表する際、「オンラインの単語を賢明に選択し、お互いに尊重しながら理解する心を持って使用することを教えよう」としながら、ソーシャルメディアのマナー問題を指摘した。この言葉はそのままトランプ氏の「ツイッター暴走」に適用することができる。米紙ワシントンポストは、「トランプの面前であんな訓戒をしても無事な人は、メラニアだけだろう」と報じた。

◆ファーストレディの活動に寛大な米国でも、大統領夫人は多くの場合、「口をつぐむ」ことを要求される。ヒラリー・クリントン元国務長官も、実は夫のビル・クリントン元大統領の福祉改革法に反対したが、支持するふりをした。それでもファーストレディは、大統領の「永遠の野党」になってくれることを国民は望む。参謀が大統領に直言するためには職をかけなければならないからだ。誰もが下手に「ノー(NO)」と言えないとき、大統領にバランスを取らせるのがファーストレディの存在理由かもしれない。