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文大統領がロシア下院で演説、アジア首脳初では初めて…シベリア横断列車の韓国連結に期待

文大統領がロシア下院で演説、アジア首脳初では初めて…シベリア横断列車の韓国連結に期待

Posted June. 22, 2018 07:41,   

Updated June. 22, 2018 07:41

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日(現地時間)、韓半島の対話局面を迎え、南北露間に鉄道、エネルギー、電力協力を本格的に推進することを明らかにした。また、韓露国交正常化30年になる2020年までに両国の貿易額を300億ドル、人的交流を100万人に拡大するという目標を提示した。

 

ロシアを国賓訪問中の文大統領は同日、ロシア・モスクワでの下院演説で、「ロシアと南北の経済協力は、鉄道とガスパイプライン、電力網の分野ですでに共同研究などの基礎的な議論が進められてきた」とし、「3国の鉄道、エネルギー、電力協力は、北東アジア経済共同体の堅固な土台になるだろう」と強調した。アジアの首脳としてロシア下院で演説したのは文大統領が初めて。文大統領は「韓半島の恒久的な平和を通じて、シベリア横断鉄道が私が育った韓半島南端の釜山(プサン)にまで来ることを期待している」と述べた。北朝鮮と国境を接するロシアとの協力を通じて、南北交流をユーラシアまで拡大するという意味だ。

また文大統領は、シンガポール米朝首脳会談について「歴史的な大転換」と表現し、「今や南北米は戦争と敵対の暗い時を越え、平和と協力の時代に進んでいる」と強調した。

昨年、ロシア・ウラジオストクで開かれた第3回東方経済フォーラムで、ガス、鉄道、電力など9分野にわたって両国間の協力を拡大する「9つの橋戦略」を発表した文大統領は、医療、科学技術分野の協力も提示した。文大統領は、「韓国は韓露革新センターを設立して、モスクワにある韓露科学技術協力センターを拡大する」と明らかにした。

 

文大統領はさらにメドベージェフ首相と会談した。4日間のロシア国賓訪問で文大統領は22日にプーチン大統領と首脳会談を行い、韓半島非核化に対するロシアの協力を要請する予定だ。特に、文政府が推進している「新北方政策」とロシアの新東方政策を連携することが核心議題だ。会談では、9月に開かれる第4回東方経済フォーラムでの南北露3者首脳会談の開催についても議論されるものとみえる。プーチン氏はすでに、東方経済フォーラムに文大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を招待している。

文大統領は23日にはロストフ・ナ・ドヌで行われる韓国とメキシコのサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のグループリーグの試合を観戦する。大統領が、韓国代表チームのW杯の試合を観戦するのは、02年に金大中(キム・デジュン)大統領以来16年ぶり。文大統領は選手たちと同じ赤の国家代表ユニホームを着て観戦し、試合後、選手たちに会って激励する予定だ。


韓相準 alwaysj@donga.com