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情熱はあふれるが一風変わった安益泰

Posted August. 03, 2018 09:43,   

Updated August. 03, 2018 09:44

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愛国歌を作曲した安益泰(アン・イクテ)の字は非常に速く、不規則で力強い。これは思考の速度が非常に速く、エネルギーがあふれることを意味するが、苛立ちと挫折を物語ってもいる。リズムと文字サイズの変化は、誇りの変化を物語っている。基礎線の変化は鋭敏で気まぐれだったことを意味する。さらに、他の文字をひどく侵犯し、「H」などで線が突き出ていることから、情熱が度を過ぎたあまり、他人への配慮はなかったのだろう。

このような字体は、優れた業績を残した人物からしばしば見ることができる。音楽の聖人と呼ばれるベートーベンは「悪筆」で有名だった。彼が書いたソナタ「エリーゼのために(F¨ruElis)」は、ベートーベンが愛した少女テレーゼ・マルファッティのために作ったものなので、最初のタイトルは「テレ―ゼのために(F¨urTherese)」だった。出版社の職員が読み間違えてタイトルが変わったほど、彼の字は読みづらかった。トルストイとレオナルド・ダ・ヴィンチもベートーベンに劣らぬほど読みづらい「悪筆」で知られている。トルストイの字はほとんど読むことができず、彼の妻であり友人であり、秘書だったソフィアがきれいに書き直したという。ところが、彼らの字は「悪筆」ではない。頭の回転が非常に速く、個性がはっきりしていて、自信があふれ、活力があふれる面から見れば、むしろ良い字ともいえる。

安益泰の文字は「t」の横線などが非常に長い。筆跡学者たちは、「t」を非常に注意深く見るが、多くの手がかりを手にすることができるからだ。「t」の横線は意志、自己信頼、エネルギー、情熱、決意、勇気、こだわり、野心を表す。「y」の形を見れば、攻撃的で頑固で自分の行動を制御できなかったことがわかる。一方、「m」や「n」が丸い形であることは、創造的で、観察に優れ、論理的に組み合わせることができることを意味する。

弁護士・筆跡研究家