「想像した以上の感動」
キーバス・サンプソン(写真)を注がれるハンファサポーターたちの気持ちだ。サンプトソンは1日、KT戦で6回2失点と好投して4-3の勝利に導き、12勝目を飾った。これでサンプトソンはハンファの歴代外国投手の中で1シーズン勝利記録を11年ぶりに塗り替えた。
もちろん12勝は優秀な成績ではあるが、圧倒的とは言えない。サンプトソンが12勝目を飾って球団の外国人投手記録を更新したことは、これまでのハンファの外国人投手失敗の歴史を物語るものでもある。サンプトソン以前にハンファンで二桁以上の勝利を挙げた外国人投手は2017年のアレックシー・オガンド<2015年のミッチ・タルボット(以上10勝)、2017年のセドリック・バワーズ(11勝)の3選手だけだった。
金を出し惜しんだわけでもないのにハンファの外国人投手は、「期待以下」だった。大金を払って獲得した外国人投手も、1年を全うできなかった。これまでハンファでプレーした外国人投手26人のうち、半数に当たる13人がシーズン途中に退団した。
今シーズンのハンファは、大きく期待していなかったサンプトソンの大活躍に助けられている。今シーズンの韓国人先発投手陣は、6勝のキム・ジェヨンが最多勝利となっているほど冴えない。シーズンが中盤を過ぎた2日もハンファはリーグ3位と、上位圏にとどまっている。128回を消化して12勝を挙げているサンプトソンがいなかったら不可能だったことだ。
サンプトソンは今シーズンに一度も先発ローテーションを欠かさなかった。10勝目を挙げて産休を取る時も、ハン・ヨンドク監督に「帰ってからさらに10勝を挙げる」と話した。妻の出産が遅れたため、サンプトソンは結局子供が生まれるのを見ないまま復帰したが、いまだに出産の話は聞こえない。サンプトソンは休暇から復帰した後、2試合連続のクオリティスタートを記録して、白星2つを追加し、監督に約束したことを守っている。シーズン序盤から重いボールで奪三振トップを走っていたサンプトソン(158奪三振)は2位のサミー・ソーサー(LG=146奪三振)との差を広げた。今のペースなら奪三振タイトルも狙える。これまでハンファの外国人投手で個人タイトルを獲得した選手はいなかった。
任寶美 bom@donga.com