北朝鮮が、来月9日の政権樹立70年記念式典を控え、「反社会主義的要素」を清算するために頭髪および服装の取り締まりに乗り出した。
17日(現地時間)、米紙ワシントン・ポストや自由アジア放送(RAF)、テレグラフなどによると、北朝鮮労働党中央委員会は青年組織を全国に派遣し、住民の頭髪や服装を取り締まっている。大型の式典を控え、住民の社会主義意識が確かであることを内外に誇示するためとみえる。
主要な通りや公共の場所に2、3人の黒い韓服を着た女性の取り締まり員が派遣され、住民を取り締まっている。取り締まり員は、頭髪や服装が端正でない住民を注意し、上部に報告する。摘発される場合、多くは罰金の納付で済むが、ひどい場合は拘禁されることもあると、RAFは伝えた。
ミニスカートや透けたスカートは取り締まりの対象となり、女性のズボン着用は禁止されている。海外旅行客はズボンを履くことはできるが、膝上の長さは許されない。頭髪は、北朝鮮当局が許可する15のヘアースタイルを守らなければならない。毛染めは禁止されている。ヘアースタイルには、「ブドウ型」(女性)、「カモメ型」(女性)、「波型」(男性)、「祝砲型」(男性)などの名前がついている金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の「カクトゥギ」頭は15のスタイルに含まれていない。一部では、北朝鮮で正恩氏のヘアースタイルが流行していることから、15のヘアースタイルは推奨にすぎず、強要ではないという主張もある。
鄭美京 mickey@donga.com