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現代自動車、大型トラックの自律走行に初めて成功

現代自動車、大型トラックの自律走行に初めて成功

Posted August. 23, 2018 10:00,   

Updated August. 23, 2018 10:00

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21日、現代(ヒョンデ)グロービスの峨山(アサン)KDセンター。自動車部品を集めて必要なところに送る物流センターだ。中国向けに輸出される車両部品をコンテナに積み込んだ。やがて40トン級の大型トラック「エクシエント」がトレーラーを引いて現れた。運転手は大きなコンテナを積んで、京畿義王(キョンギウィワン)にあるコンテナ基地を通り過ぎて、プゴクインターチェンジを経由し嶺東(ヨンドン)高速道路に入った。高速道路の自律走行区間の始まりだった。

運転者は自律走行のボタンを押して、すぐにハンドルから手を離した。のり巻きを食べながら窓の外を見たり、熱いお茶を飲んだりしながら、仁川(インチョン)港まで続く約40キロの自律走行区間を走った。高速道路のジャンクションや料金所進入時にのみハンドルを握った。韓国国内初のトレーラーを引いた大型トラックの自律走行が成功裏に終わったのだ。これに先立って国土交通部は今年6月末、この車に対して大型トラックとしては初めて自律走行の臨時運行許可証を発行した。

現代自の関係者は22日、「今回の実演は、米自動車工学会(SAE)基準で3段階の自律走行技術を搭載したトレーラーと繋がった最大重量40トン級のエクシエントの自律走行車1台で行われた。関連インフラや法制などが整備される2020年以降は、商用化も可能だろう」と明らかにした。

自律走行の3段階は、完全自律走行の前段階で、特定のリスクに応じて運転者の介入が必要な条件付き自律走行技術を意味する。現代自は近いうちに4段階である完全自律走行技術に達することもできるだろうと見ている。

トレーラーが繋がれている大型トラックは、一般の準中型乗用車に比べて全長は約3.5倍、全幅は1.4倍、車体重量は9.2倍(非積載基準)ほど大きく、より高度化されて正確な自律走行制御システムが必要だ。このため、現代自はあちこちにセンサー10個をつけて周囲の環境を隙間なく認識するようにした。

大型トラックの自律走行は、トヨタ、ダイムラーなどのグローバル自動車企業からグーグルなどの情報技術(IT)企業が注目する未来のコア技術として挙げられる。貨物輸送と物流市場に画期的な技術革新をもたらすことができるからだ。何よりも貨物運転手に集中している過労と居眠り運転が原因の交通事故を大幅に減らすことができると予想される。

未来の物流革命と呼ばれる群集走行も可能となる。群集走行とは、移動区間が同じである大型トラック複数台を次々とつなげて自律走行で一緒に移動することをいう。現代自は2020年以降、大型トラックの群集走行技術の確保を目指している。


金玹秀 kimhs@donga.com