金正恩氏は今度もポンペオ氏を「手ぶら」で送り帰せば、さらに強い制裁に直面するだろう
Posted August. 25, 2018 08:05,
Updated August. 25, 2018 08:05
金正恩氏は今度もポンペオ氏を「手ぶら」で送り帰せば、さらに強い制裁に直面するだろう.
August. 25, 2018 08:05.
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ポンペオ米国務長官が来週初めに北朝鮮を訪問する。「手ぶら訪朝」論議を呼んだ先月初めの訪朝に続く4回目の訪朝だ。北朝鮮政策特別代表に任命されたスティーブン・ビーガン氏も同行する。膠着状態に陥った非核非協議に突破口が見出されるか注目される中、トランプ米大統領は相次ぐ追加制裁の断行について「北朝鮮が非核化に早く動くことを望むため」と話した。ポンペオ氏の訪朝発表は、これまで米朝が水面下の接触で核リストの提出と韓国戦争の終戦宣言を交渉し、ある程度歩み寄りがあったのではないかという観測を生んでいる。6ヵ月以上空席だった北朝鮮政策特別代表に外交安保のベテランを起用したのも、本格的な非核化への出発準備ができたことを知らせる信号と見ることができる。国務省は、ポンペオ氏が行ってきた会談をビーガン氏が継続するとし、米朝接触の定例化も期待した。ポンペオ氏の訪朝は、9月の韓半島首脳の外交第2ラウンドと直結している。米朝が非核化軌道の進入に合意するなら、中国の習近平国家主席と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の平壌(ピョンヤン)訪問に肯定的な影響を及ぼすことはもとより、第2回米朝首脳会談の開催の可能性も一層高まるだろう。首脳外交の中心に立ちたい金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長も、今回の交渉で何か妥結しなければならないと考えているに違いない。しかし、北朝鮮は終戦宣言と共に制裁緩和を強く求めており、米朝間のビッグディールがなされるかは依然として不透明だ。11月に中間選挙を控えたトランプ氏から多くの譲歩を勝ち取る機会という計算をして欲張るなら、交渉は難航するほかない。ポンペオ氏が再び手ぶらで戻るなら、北朝鮮に対する強硬論が台頭し、さらに強力な追加制裁を発動するほかなく、米朝対話の原形そのものが壊れる恐れもある。こうした中、国連の北朝鮮制裁の免除を申請せず南北連絡事務所を予定通り設置するという韓国政府の方針に、米国は憂慮の眼差しを送っている。にもかかわらず与党の一部では、制裁問題と関連して、「私たちが先に声を出すのも方法」という無責任な発言まで出ている。韓米協力の隙は正恩氏の無駄な期待を煽るだけだ。「南北関係と米朝関係が別に進むことはできない」というのが文大統領の持論であり、これまで核交渉を引っ張ってきた動力だったことを再確認しなければならない。
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ポンペオ米国務長官が来週初めに北朝鮮を訪問する。「手ぶら訪朝」論議を呼んだ先月初めの訪朝に続く4回目の訪朝だ。北朝鮮政策特別代表に任命されたスティーブン・ビーガン氏も同行する。膠着状態に陥った非核非協議に突破口が見出されるか注目される中、トランプ米大統領は相次ぐ追加制裁の断行について「北朝鮮が非核化に早く動くことを望むため」と話した。
ポンペオ氏の訪朝発表は、これまで米朝が水面下の接触で核リストの提出と韓国戦争の終戦宣言を交渉し、ある程度歩み寄りがあったのではないかという観測を生んでいる。6ヵ月以上空席だった北朝鮮政策特別代表に外交安保のベテランを起用したのも、本格的な非核化への出発準備ができたことを知らせる信号と見ることができる。国務省は、ポンペオ氏が行ってきた会談をビーガン氏が継続するとし、米朝接触の定例化も期待した。
ポンペオ氏の訪朝は、9月の韓半島首脳の外交第2ラウンドと直結している。米朝が非核化軌道の進入に合意するなら、中国の習近平国家主席と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の平壌(ピョンヤン)訪問に肯定的な影響を及ぼすことはもとより、第2回米朝首脳会談の開催の可能性も一層高まるだろう。首脳外交の中心に立ちたい金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長も、今回の交渉で何か妥結しなければならないと考えているに違いない。
しかし、北朝鮮は終戦宣言と共に制裁緩和を強く求めており、米朝間のビッグディールがなされるかは依然として不透明だ。11月に中間選挙を控えたトランプ氏から多くの譲歩を勝ち取る機会という計算をして欲張るなら、交渉は難航するほかない。ポンペオ氏が再び手ぶらで戻るなら、北朝鮮に対する強硬論が台頭し、さらに強力な追加制裁を発動するほかなく、米朝対話の原形そのものが壊れる恐れもある。
こうした中、国連の北朝鮮制裁の免除を申請せず南北連絡事務所を予定通り設置するという韓国政府の方針に、米国は憂慮の眼差しを送っている。にもかかわらず与党の一部では、制裁問題と関連して、「私たちが先に声を出すのも方法」という無責任な発言まで出ている。韓米協力の隙は正恩氏の無駄な期待を煽るだけだ。「南北関係と米朝関係が別に進むことはできない」というのが文大統領の持論であり、これまで核交渉を引っ張ってきた動力だったことを再確認しなければならない。
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