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「耐震性と快適性に優れている」 李昌在山林科学院長の木造建築礼賛

「耐震性と快適性に優れている」 李昌在山林科学院長の木造建築礼賛

Posted August. 27, 2018 08:28,   

Updated August. 27, 2018 08:28

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「木材は人類文明が始まった時から主な建築材料だったが、産業革命以来、ほとんどの建築物は、コンクリートと鉄骨で建てられました。今は地球規模の環境問題、そして災害により安全な建築材料として木材が再び注目されています」

20日から23日まで、ソウル江南区(カンナムグ)にあるCOEXで開かれた「世界木造建築大会」を主管した国立山林科学院の李昌在(イ・チャンジェ)院長(写真)は、「今大会は、木造建築の不毛地ともいえる韓国には特別な意味がある」と説明した。

今大会は、木造建築分野で世界最高権威の学術大会であり、木材と木構造分野の科学者や建築専門家が集まって、最新の学問と情報を交換した場として評価されている。

李院長は、「今回の大会で多くの専門家は、建築資材として木材を使うことが、コンクリートや鉄骨を使うことより安全で快適な居住環境を作ると口をそろえた」とし、「地球温暖化をもたらす二酸化炭素を減らすためにも、木造建築は今や無視できない建築トレンドになった」と強調した。

基調講演者として出た英建築士アンドリュー・ウォー氏は、ワークスペースを木構造建築物に変えた後、従業員のストレスが減り、業務能力が向上したという内容を発表した。ニュージーランドのアンディ・ブキャナン博士は、2011年に起きたクライストチャーチ地震(マグニチュード7.4、185人が死傷)当時、木造建物が被害が少なかった事例を挙げながら、木造建物の優れた耐震性を強調した。

また、今大会では、カナダで昨年18階建ての53メートルの高さの大学寮を木造で完成したことと、オーストリアで24階建ての木造住商複合建物を建設しているなどの事例も紹介された。特に日本は、2020年に開催される東京オリンピックのメインスタジアムを木構造で作っており、米国と英国などでは、70階以上の超高層木造ビルを建設する計画も立てている。

李院長は、「国立山林科学院は2022年に10階建ての木造マンションを建設するために、難燃(火に燃えない)木材開発や耐火時間の確保、遮音性能の確保など、様々な分野で技術力を蓄積している」とし、「低炭素経済成長のためには、木材使用の活性化が切に求められる」と指摘した。さらに「森林資源の保全と利用、そして環境にやさしいものの開発は第4次産業革命をリードする青い原動力だ」とし、「木造建築技術の開発と活性化対策を積極的にまとめなければならない」と強調した。


李基鎭 doyoce@donga.com