ＬＧ電子が、超プレミアムビルトインキッチン家電ブランド「シグネチャー・キッチン・スイート」を欧州市場に公式発売し、欧州家電市場での領土拡張に乗り出す。ＬＧ電子の宋大鉉（ソン・デヒョン）Ｈ＆Ａ事業本部長（社長・写真）は３０日（現地時間）、ドイツ・ベルリンで懇談会を開き、「革新的な性能、職人精神が感じられるデザイン、差別化されたスマートサービスの三拍子を備えて、競争の激しい欧州のビルトインキッチン家電市場でシェアを高めていきたい」と語った。
ＬＧ電子は３１日に開幕する「ＩＦＡ２０１８」で、展示場の屋外の庭にシグネチャー・キッチン・スイートを展示する９００平方メートル規模の単独ブランドブースを設けるほど、欧州進出に力を入れている。ミーレ（Ｍｉｅｌｅ）、ガゲナウ（Ｇａｇｇｅｎａｕ）など有名なビルトイン・ブランドの本場である欧州でデビューするだけに、品質で勝負したいというのだ。
ＬＧ電子がシグネチャ－・キッチン・スイートの欧州でのローンチングに死活をかける理由は、市場規模にある。市場調査機関ユーロモニターによると、欧州ビルトイン市場は約１８０億ドル（約２０兆ウォン）で、世界で最も規模が大きい。世界市場全体の４０％に達している。また、欧州では、キッチンの面積が狭く、スペースを効率的に活用しようとする客が多い。家電と家具を一体的に設置できるビルトインの需要が高い理由だ。宋社長は、「ビルトインは、家電と家具を一緒に提供するので、欧州のブランド家具メーカー「バルクッチーネ、アークリニア」などとコラボして、家電と家具がよく調和をなす統合ソリューションを提供したい」と語った。
ＬＧ電子は、生活家電の超プレミアムブランド「ＬＧシグネチャー」の製品ラインナップも拡大する計画だ。ＬＧシグネチャ－には現在、有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）テレビ、冷蔵庫、洗濯機、加湿空気清浄機の４種類がある。今回の展示会では、乾燥機、ワインセラー、上冷蔵・下冷凍の冷蔵庫のＬＧシグネチャー製品を新たに披露し、既存の４種から７種にラインナップを増やした。今年の下半期にメキシコ、コロンビア、台湾など４カ国にＬＧシグネチャー製品を出すことになり、シグネチャー製品をリリースした国は、今年年末基準で５０カ国に上ると予想される。１人暮らしの世帯が増えるライフスタイルの変化に合わせて、新しい家電製品の創出にも拍車をかける計画だ。宋社長は「未来の生活はますます個人化しており、一人での生活を楽しむ人々が増えている」とし、「１人用手作りビール製造機のような小型家電についても悩んでいる」と語った。
金哉希 jetti@donga.com
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