「トランプ氏、就任1ヵ月後に北朝鮮への軍事攻撃計画の提示を要請」
Posted September. 06, 2018 08:58,
Updated September. 06, 2018 08:58
「トランプ氏、就任1ヵ月後に北朝鮮への軍事攻撃計画の提示を要請」.
September. 06, 2018 08:58.
by 韓基渽 record@donga.com.
「大統領の(国際事案に対する)理解力は小学5~6年生程度だ」マティス米国防長官は今年1月19日、国家安保会議(NSC)を終えた後、側近にもどかしい思いを吐露した。トランプ大統領が会議で、「韓半島で米軍の莫大な存在感が持つ意味」を低く評価し、なぜ米国が韓半島に費用をかけなければならないか、その理由を分からず質問をしたためだ。マティス氏は会議では、「第3次世界大戦を防ぐためにそれ(米軍の韓半島駐留)をしている」と答えたが、私的な席で憂慮を吐露したのだ。マティス氏はいつも、「国防長官は自分が働きたい大統領を選ぶことができないのではないか」と自嘲まじりのジョークを言う。これは全て「ウォーターゲート事件」のスクープ記事で有名なボブ・ウッドワード氏が11日に出版予定の『恐怖:ホワイトハウスのトランプ(Fear:Trump in the White House)』にある内容だ。● 「ホワイトハウス外交安保チーム、トランプ氏の無知に衝撃」同書を読んだ米紙ワシントン・ポストは、「ウッドワード氏によると、外交安保チームはトランプ氏の国際問題に対する好奇心と知識不足、主流知識人に対する軽蔑に衝撃を受けた」と伝えた。トランプ氏が外交懸案を衝動的に扱う様子に非常に驚いたということだ。最も代表的なことが、トランプ氏が就任1ヵ月後、ダンフォード統合参謀本部議長に北朝鮮への軍事攻撃計画の提示を要請したことだ。ダンフォード氏は動揺したという。マティス氏が怒ったという1月の会議で、トランプ氏は在韓米軍だけでなくアラスカ州にある北朝鮮ミサイルを発射7秒後に捉えることを支援する特殊情報業務に対してもコスト問題を取り上げて無視するような態度だったという。同書によると、トランプ氏は韓米自由貿易協定(FTA)破棄に関する文書を机の上に準備しておいても、コーン国家経済委員会(NEC)委員長(当時)がこの文書を持ち去っても気づかなかった。「国家安保」を守るためにこのような行動をしたと周囲の人に明らかにしたコーン氏は、トランプ氏が北米自由貿易協定(NAFTA)離脱について言及した時も、「私が関連文書を持ち去ればいい」と側近に話していた。 トランプ氏は、北朝鮮核問題を指導者間の個人的な感情問題に単純に置き換えたこともあった。同書によると、トランプ氏が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「リトル・ロケットマン」と言ったことに対して参謀が懸念を示すと、トランプ氏は「(北朝鮮問題は)指導者と指導者の(意地の対決)だ。男と男、私と金正恩の問題だ」と述べた。●以前の報道の「補完材」 CNNは、「同書は、大統領の衝動的な姿を伝えた以前の報道を確認させる」と伝えた。実際に同書を通じて伝えられた韓半島関連の「恐怖の政策」は、同様の内容を伝えた以前の報道を補完してくれる。同書は、今年1月にトランプ氏が在韓米軍の意義に懐疑を示したと伝えた。NBCは5月、トランプ氏が平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開かれる前、「在韓米軍全面撤収」を指示しようとしたが、ケリー大統領首席補佐官が引き止めたという。今年初めに起こった「鼻血作戦」論議に照らして、軍事攻撃の議論もトランプ氏就任後から進められてきたとみられる。トランプ氏は4日(現地時間)だけで7つのツイートをし、本の内容が事実でないと反論した。そして、「すでに信頼を失っているウッドワードの本は、偽の取材源ばかりだ」とし、「作り話だ」と主張した。ウッドワード氏は、トランプ政権で仕事をした経験がある人々との数百時間にわたるインタビューを通じて本を書いたと自信を見せている。
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「大統領の(国際事案に対する)理解力は小学5~6年生程度だ」
マティス米国防長官は今年1月19日、国家安保会議(NSC)を終えた後、側近にもどかしい思いを吐露した。トランプ大統領が会議で、「韓半島で米軍の莫大な存在感が持つ意味」を低く評価し、なぜ米国が韓半島に費用をかけなければならないか、その理由を分からず質問をしたためだ。
マティス氏は会議では、「第3次世界大戦を防ぐためにそれ(米軍の韓半島駐留)をしている」と答えたが、私的な席で憂慮を吐露したのだ。マティス氏はいつも、「国防長官は自分が働きたい大統領を選ぶことができないのではないか」と自嘲まじりのジョークを言う。これは全て「ウォーターゲート事件」のスクープ記事で有名なボブ・ウッドワード氏が11日に出版予定の『恐怖:ホワイトハウスのトランプ(Fear:Trump in the White House)』にある内容だ。
● 「ホワイトハウス外交安保チーム、トランプ氏の無知に衝撃」
同書を読んだ米紙ワシントン・ポストは、「ウッドワード氏によると、外交安保チームはトランプ氏の国際問題に対する好奇心と知識不足、主流知識人に対する軽蔑に衝撃を受けた」と伝えた。トランプ氏が外交懸案を衝動的に扱う様子に非常に驚いたということだ。
最も代表的なことが、トランプ氏が就任1ヵ月後、ダンフォード統合参謀本部議長に北朝鮮への軍事攻撃計画の提示を要請したことだ。ダンフォード氏は動揺したという。マティス氏が怒ったという1月の会議で、トランプ氏は在韓米軍だけでなくアラスカ州にある北朝鮮ミサイルを発射7秒後に捉えることを支援する特殊情報業務に対してもコスト問題を取り上げて無視するような態度だったという。
同書によると、トランプ氏は韓米自由貿易協定(FTA)破棄に関する文書を机の上に準備しておいても、コーン国家経済委員会(NEC)委員長(当時)がこの文書を持ち去っても気づかなかった。「国家安保」を守るためにこのような行動をしたと周囲の人に明らかにしたコーン氏は、トランプ氏が北米自由貿易協定(NAFTA)離脱について言及した時も、「私が関連文書を持ち去ればいい」と側近に話していた。
トランプ氏は、北朝鮮核問題を指導者間の個人的な感情問題に単純に置き換えたこともあった。同書によると、トランプ氏が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「リトル・ロケットマン」と言ったことに対して参謀が懸念を示すと、トランプ氏は「(北朝鮮問題は)指導者と指導者の(意地の対決)だ。男と男、私と金正恩の問題だ」と述べた。
●以前の報道の「補完材」
CNNは、「同書は、大統領の衝動的な姿を伝えた以前の報道を確認させる」と伝えた。実際に同書を通じて伝えられた韓半島関連の「恐怖の政策」は、同様の内容を伝えた以前の報道を補完してくれる。
同書は、今年1月にトランプ氏が在韓米軍の意義に懐疑を示したと伝えた。NBCは5月、トランプ氏が平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開かれる前、「在韓米軍全面撤収」を指示しようとしたが、ケリー大統領首席補佐官が引き止めたという。今年初めに起こった「鼻血作戦」論議に照らして、軍事攻撃の議論もトランプ氏就任後から進められてきたとみられる。
トランプ氏は4日(現地時間)だけで7つのツイートをし、本の内容が事実でないと反論した。そして、「すでに信頼を失っているウッドワードの本は、偽の取材源ばかりだ」とし、「作り話だ」と主張した。ウッドワード氏は、トランプ政権で仕事をした経験がある人々との数百時間にわたるインタビューを通じて本を書いたと自信を見せている。
韓基渽 record@donga.com
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