韓国プロゴルフ(KPGA)ツアーでデビュー3年目に初優勝を飾ったキム・テウ(25=メディアウィル)は、「新しいゴルフシューズが大活躍してくれましたね」と言って笑った。
キム・テウは2日、慶尚北道漆谷(キョンサンブクト・チルゴク)にあるパルミーヒルズCC(パー72)で最終ラウンドが行われたDGB金融グループ・大邱慶北(テグ・ギョンブク)オープンで、通算15アンダーで頂上に立った。2016年のKPGAツアーで新人王を受賞したキム・テウは、今大会で優勝を果たすまで、41大会に参戦したが優勝には届かなかった。優勝を渇望してきたキム・テウは、大邱慶北オープン開幕を控えて先月30日に新製品のゴルフシューズで人心一新を図るなどの努力を傾けた末、優勝トロフィーまで掲げることができた。
FJが世界で初めて韓国で発売した「TOUR-S Dual Boa」モデル(写真)だ。この製品は靴紐の代わりにダイアルを回して引き締めを調整できるBoaシステムが足の甲やかかとの履き口部に2つ取り付けられている。このダイヤルを使って足の状態にフィットした最適の履き方を可能にするのが特徴だ。長時間履いても靴が緩くなったり脱げたりしないばかりか、履き脱ぎが便利だ。ゴルフシューズに関する韓国のゴルファーたちの多様な要望を受け入れて開発された製品でもある。
キム・テウは「練習ラウンドの時テストしてみて気に入ったのですぐ替えた。これまでは吐き込んでいたひも付きのシューズとは全く異次元の世界だった」と話した。また「Boaダイヤルが前後についているので、心理的に安定感を得た。ゴルフシューズと足が一つになって包み込んでくれる感じだった」と説明した。
2012年に母の勧誘でキム・ヒョソクだった名前を改名してから代表メンバーに選ばれて注目を浴びたキム・テウは、13日開幕の国内のメジャー戦である新韓東海(シンハントンヘ)オープンで2連勝を目指す。キム・テウは、「新韓東海オープンは、新人時代に準優勝をして存在を初めてアピールした大会だ。念願の初優勝を達成して気持ちも軽くなったので、もう一度自分の名前を知らせたい」と意欲を語った。
ゴルファーたちは18ホールラウンドを回る間、5時間にわたって約8~10キロを歩く。米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究報告によると、「ゴルフシューズは、クラブやボールと同じようにゴルフで重要な役割を果たす。支える力と履き心地の優れたシューズは、スコアアップに役立てる」という。イ・ギグァン国民(ククミン)大学教授(体育学)は、「ゴルフスイングの時、地面にかかるエネルギーは、体に無理を与えかねない。正しいゴルフシューズを履くことで、膝や足首などの負傷を防ぐことができる」とアドバイスした。
金鍾錫 kjs0123@donga.com