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バンクシーの絵画「風船と少女」が落札直後に自己破壊

バンクシーの絵画「風船と少女」が落札直後に自己破壊

Posted October. 08, 2018 08:11,   

Updated October. 08, 2018 08:11

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英国の覆面アーティスト、バンクシーの絵画「風船と少女」(写真)がオークションで落札直後に自己破壊しアート界に衝撃を与えている。5日午後(現地時間)、英国のロンドンで開催されたサザビーズの現代美術販売前に出品された「風船と少女」は、電話を通じて100万ポンド(約14億8000万ウォン)で落札された。

これは2008年以来、バンクシーの作品の中では最高価格だ。ところが、競売士が落札棒を叩く瞬間、絵が額縁の下に抜けてしまい、その半分がズタズタに破れて場内がざわめいた。

その翌日の6日、バンクシーのインスタグラムのアカウントには、彼が絵を売る直前にシュレッダーをこっそり設置する様子を収めた映像が掲載された。映像でバンクシーは、絵がオークションで売れる場合に備えて、密かにシュレッダーを設置したと説明した。2006年、バンクシーから絵を直接受け取った所蔵者が、12年後、その作品をオークションに出すと、このシュレッダーが遠隔作動されたと推定される。バンクシーは映像の下に「破壊したいという欲望も創造的欲望に該当する」というピカソの発言を引用した。

サザビーズのシニアディレクターであるアリックス・ブランクチク氏はフィナンシャル・タイムズとのインタビューで、「絵が破れることは初めてなので、何を意味するのか検討しなければならない」と語った。しかし、絵画は厳格な手続きを経て販売されるころから、競売士も既にバンクシーのパフォーマンスを知っていて、注目を集めるための戦略だという推測も出ている。


金民 kimmin@donga.com