「ピラミッドとスフィンクスの国」エジプトを訪れる観光客が再び増えている。
8日、世界観光機関(UNWTO)によると、エジプトの観光産業が急速に回復している。昨年、エジプトを訪れた観光客は約850万人で、2016年比55%増加した。2018年上半期(1〜6月)の観光客数も500万人を超えていて、今年も昨年より多くの観光客が訪れると見られる。
エジプトの観光産業は、2011年以来低迷期を経験した。2011年にムバラク独裁政権を倒した大規模なデモと、2015年10月の過激的武装組織イスラム国(IS)の追従勢力による爆弾テロなどで観光客が急に途絶えた。エジプトの有名観光地の一つであるシャルムエルシェイクのダイビングインストラクターであるピート・ブルス氏は、「昨年までは紅海周辺の有名ホテルのプールやリゾート、飲食店はガラガラだった」とし、「しかし、今年の夏からリゾートの70〜80%が埋まるほど回復した」と話した。
エジプトの現地では、2013年に軍部クーデターで権力を握ったアブドルファッターフ・シーシー政権が政治的安定期に入ったという評価が出ている。民主化デモとクーデター、テロなどの混乱期のイメージが徐々に消えていったことで、観光産業が再び活気を戻しているとみられる。エジプトトゥデイなどの地元メディアによると、エジプトの今年の観光収入は、2011年のアラブの春以前のレベルである100億ドル(約11兆3300億ウォン)ほどを記録すると予想される。
エジプトは今年上半期に「エジプトの大博物館」を部分的にオープンする。計49万平方メートルでサッカー場の約70倍の大博物館は、フランス・パリのルーヴル美術館(16万2250平方メートル)より広い。
徐東一 dong@donga.com