「車愛好家」で知られている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が7日、ポンペオ米国務長官の4度目の訪朝時、普段愛用しているメルセデス・ベンツではなくロールス・ロイスに乗って現れ、注目された。
正恩氏は7日、ポンペオ氏との昼食のために百花園迎賓館に向かったが、この時、ロールス・ロイス「ファントム」に乗って現場に到着したところを、朝鮮中央放送のカメラに捉えられた。北朝鮮に関する調査分析会社「コリア・リスク:グループ」のチェド・オキャロル氏は8日、自身のツイッターに、「(報道映像に)ロールス・ロイスのタイヤが見える。正恩氏が新しい車を購入したかもしれない」とつぶやいた。
ロールス・ロイス「ファントム」は、基本仕様の車両価格が6億ウォンを上回る世界で最も豪華な車とされる。北朝鮮への奢侈品の販売は2006年に国連安全保障理事会が禁止した。安保理は13年に奢侈品の範疇に「豪華自動車」が含まれると明示した。
正恩氏はこれまでメルセデス・ベンツを主に利用してきた。4月の南北首脳会談と6月の米朝首脳会談ではいずれもメルセデス・ベンツのリムジン「S600プルマン・ガード」を利用し、過去にはメルセデス・ベンツのSUVを乗る姿が公開された。
韓基渽 record@donga.com