ロサンゼルス・ドジャースとボストン・レッドソックスはメジャーリーグの両大リーグを代表する名門球団だ。その両チームが102年ぶりにワールドシリーズ(WS)で対戦するだけでも、メジャーリーグは熱く盛り上がっている。両チームは24日午前9時9分(韓国時間)、ボストンの本拠地フェンウェイパークで第1戦を行う。Mlb.comは22日、「2018WSの5つの観戦ポイント」と題した記事を掲載した。
●カーショーvs○セール「エース同士の対決」は実現するか
毎年、WSの最大の関心事は両チームのエース同士の対決だ。ドジャースのクレイトン・カーショーとボストンのクリス・セールは、それぞれのリーグを代表する特級投手だ。Mlb.comは、「この世代の最高の先発投手2人が第1戦で対決する」と書いた。ボストンはリーグ優勝決定シリーズが終わった後、セールがWS第1戦に先発すると予告したが、21日までにドジャースは先発を発表していない。だが、ローテーションからすればカーショーが登板する可能性が高い。
カーショーは21日、ミルウォーキー・ブルワーズとのナショナルリーグ決定シリーズ第7戦で9回に救援登板し1回を無失点で抑えた。18日の第5戦で7回1失点と好投した後、中1日での登板だった。24日に登板すれば、1週間で3度もマウンドに立つ厳しい日程だ。だが、カーショーは22日午前、ボストンの本拠地フェンウェイパークに一番先に到着して投球練習を行った。優勝への執念が伺えるところだ。今季のポストシーズン(PS)では4試合(先発3試合)に登板し、19回を投げ、防御率2.37の好投を披露した。
セールは、先発ローテに狂いをきたした突然の腹痛がどれだけ回復したかがカギとなる。19日、ヒューストン・アストロズとのアメリカンリーグ優勝決定シリーズに登板する予定だが、腹痛を訴えて登板を取り消した。ボストンはセールの第6戦に登板すると予告したが、チームが第5戦で勝利したため4勝1敗としシリーズを終え、セールは休める時間を稼いだ。セールはPS3試合(先発2試合)で10回3分の1を投げ防御率3.48を記録している。
●両リーグ得点1位の打ち合いになるか
ドジャースはレギュラーシーズンの試合当り平均得点が4.93でナ・リーグ1位。一方のボストンは5.41でア・リーグ1位。ドジャースの強みは「軽く通れる打者」がいないことだ。今季に打率.297で37本塁打を放ち最高のシーズンを送っているマニー・マチャードが打線の中心として活躍している中、コディ・ベリンジャー、ジャスティン・ターナー、マックス・マンシー、ヤシエル・プイグら錚々たるメンバーがぎっしり打線を構成している。メジャーリーグのチーム打率1位(.268)のボストン打線は高い精度と俊足でマウンドを絶えず苦しめることで有名だ。ボストンはムーキー・ベッツとJ.D.マルティネスというワンツーパンチを保有している。ベッツは今季に打率.346でア・リーグ打撃王に輝き、32本塁打に30盗塁まで記録している。マルティネスは打率.330に43本塁打130打点でア・リーグ本塁打2位、打点1位になった。
●最強打線ボストンの弱点は左腕投手?
ボストンはレギュラーシーズンに右腕投手を相手にOPS(出塁率+長打率).817でメジャーリーグ1位だったが、左腕を相手には.719で18位に止まり、左腕投手に弱かった。現在ドジャースの先発陣4人のうちウォーカー・ビュラーを除いた3人(カーショー、柳賢振、リッチ・ヒル)が左腕投手だ。ブルペンにもアレックス・ウッド、フリオ・ウリアスら剛腕の左腕投手が待機している。Mlb.comは、「ボストンはPSで左腕投手を相手に好成績を挙げたが、レギュラーシーズンだけで言うと、右腕投手を相手にした時と左腕投手を相手したときとは成績にブレがあった」とし、「ドジャースの左腕投手たちがボストン打線に優位に立てるかが今回のWSのカギとなるだろう」と報じた。
チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com