25日の「独島(トクト)の日」を控えて、「独島第1号博士」である故パク・グァンスク元延世(ヨンセ)大学科教授(1921~1978)の学徳碑が34年ぶりに自分の居場所に戻ってきた。東亜(トンア)日報の報道(2016年10月24日A25面)から2年ぶりのことだ。
鬱陵郡(ウルングン)は、初期独島研究者の努力と功績を称える必要があると判断して、20日、鬱陵島博物館の近くで学徳碑の除幕式を行った。この行事には、キム・ビョンス鬱陵郡守と沈輔均(シム・ボギュン)行政安全部次官、遺族、学徳碑制作に参加したソン・インスク氏などが出席した。
鬱陵郡庁の倉庫に保管されたまま、世間の関心から遠ざかっていた学徳碑が自分の居場所に戻るまで34年かかった。パク教授を称える学徳碑は、パク教授がこの世を去った後、「成均館(ソンギュングァン)大学、独島を愛する学友たちの会」が1984年に制作した。彼らは、独島に学徳碑を立てる計画だったが、天然記念物である独島の特性のために建立作業が白紙化された。
以来、遺族と学徳碑の制作者たちが、「学徳碑を立ててほしい」と関係機関に地道に要請し、東亜日報の報道などを通じて世の中に知られ、いよいよ学徳碑が建てられた。
パク教授は、独島の法的地位に関する研究を通じて、「独島は韓国の領土」という法的基盤を用意するために生涯を捧げた人物として評価される。平安北道(ピョンアンブクド)が故郷であるパク教授は、韓国国内で初めて「独島の法的地位に関する研究」で1968年、延世(ヨンセ)大学で博士号を取った。以後著書や論文、投稿など100本あまりに至る独島関連執筆活動を行い、「独島は大韓民国の領土」という点を明らかにすることにまい進した。パク教授の「独島愛」を格別に思った朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領は、故人が亡くなってから4日後に、直接A5用紙サイズのわら半紙に追悼辞を書いて送った。
パク教授のいとこであるパク・グァンジュ氏(85)は24日、東亜日報との電話インタビューで、「30年間忘れられていた学徳碑が、独島の日を迎えて世の中の光を見ることになり、なおさら意味深い」とし、「兄(パク教授)の労苦が無駄にならないように、独島が大韓民国の領土であることが広く知られるべきだ」と明らかにした。
具特敎 kootg@donga.com