崔京周(チェ・ギョンジュ=48、SKテレコム)はこの数ヵ月がまるで数十年のようだったと言った。今年6月、腰の痛みと疲労累積で米男子ツアー(PGA)に病気休暇を取って健康診断を受けたところ甲状腺がんと診断され、8月に腫瘍切除手術まで受けた。その過程で91キロだった退場は13キロも落ちた。「25年にわたるツアー生活を振り返りましたね。前ばかり見て突っ走ってきたようです。これからは、もっと謙遜に腰を低くしなければならないと思いました」。
「タンク」という異名とともに永遠な進撃を夢見た崔京周は、ややもすれば選手生活が終わるところだったが、幸いに術後の経過が良好で、3週前から再びクラブを取り始めた。
25日、慶尚南道金海市(キョンサンナムド・キムヘシ)にあるチョンサンCC(パー72)で4日間開かれる韓国プロゴルフ(KPGA)ツアー「現代(ヒョンデ)海商崔京周インビテーショナル」は、彼の復帰戦となる。自身の名前を冠する大会が5月ぶりのカムバック舞台になった。
5月のコリアンツアー・ジェネシス選手権以来の参戦となる国内大会を控えて、崔京周は24日、仲良しの後輩、ホン・スンサンや崔京周財団の後援を受けるアマチュア代表のパク・サンハ(清州シンフン高校)、招待選手のパク・ジンらと練習ラウンドを回りながら体調を確かめた。
痩せた大先輩の顔に心配そうに話しかける後輩たちに、崔京周は特有の明るい表情で答えた。「距離が少し減ったようだ」と言うホン・スンサンの言葉に、崔京周は「筋肉量がまだ50%水準だけど、飛距離は5月に腰を痛めたときより伸びた。体はとても軽い」と笑顔で答えた。また「(がたいが大きくて)いつもシャツはオーダーメードのものを着たんだけど、今は既製服を適当に買って着ても合うね」と話した。
自ら主催する大会に参戦した同僚選手たちのために、崔京周は特別な制度も設けた。大会主催社の現代海商とともに賞金総額10億ウォンあまりの他に、コリアンツアー史上初めて賞金予備費として3500万ウォンを別途策定した。ツアー規定に従い、賞金を獲得する1位から60位までの選手以外にも、追加で61位から70位までの選手たちにも賞金を与えるためだ。崔京周財団は、また、昨年に次いで今年も出場選手全員(114人)の大会参加費(1人当たり11万ウォン)を負担し、招待試合の価値を高めたと評価されている。
金鍾錫 kjs0123@donga.com