米国務省のスティーブン・ビーガン北朝鮮担当特別代表は29日、「われわれは韓半島での70年の戦争および敵対関係の終息という目標を共有しており、そのためには北朝鮮の『最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)』を成し遂げなければならない」と明らかにした。
訪韓中のビーガン氏は、ソウル外交部の庁舎で北朝鮮核交渉首席代表の李度勲(イ・ドフン)韓半島平和交渉本部長と会談し、「米韓両大統領が共にする目標は達成可能だと絶対的な自信がある」と述べた。ビーガン氏は、詳細な地名が書かれた北朝鮮の地図と分厚い書類を持ってきた。外交部内外では、「具体的な核査察の議論や相応の措置を本格的に検討するのではないか」という観測が流れた。
これに先立ちビーガン氏は康京和(カン・ギョンファ)外交部長官と面談し、30日までソウルに滞在して趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官、大統領府国家安保室当局者らとも会う予定だ。
韓米が持続的に協議しているにもかかわらず米朝間の非核化実務会談が遅れていることを受け、トランプ米大統領は期限を設けないという意向を再度明確にした。
トランプ氏は27日(現地時間)、米イリノイ州での選挙遊説で、「(北朝鮮との交渉が)長くかかったとしても構わない。核実験がない限り、長くかかるとしても構わないと私の人々にも話す」と明らかにした。そして、「(北朝鮮との)関係は実にいい。私たちも喜び、彼らも喜んでいる」と有権者に楽観論を説いた。
イ・ジョンウン記者 ニューヨーク=パク・ヨン特派員 lightee@donga.com · parky@donga.com