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「3・1運動は中国民族主義に大きな影響、日本帝国に対抗したお手本」

「3・1運動は中国民族主義に大きな影響、日本帝国に対抗したお手本」

Posted November. 02, 2018 08:31,   

Updated November. 02, 2018 08:31

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「韓国の3・1運動(日本植民地からの独立運動)は、中国人が民族独立を追求し、国家形成(nation-building)を探索する過程で、参照する対象として徐々に中国民族革命談話に組み込まれた」

大統領直属の3・1運動及び大韓民国臨時政府樹立100周年記念事業推進委員会(委員長=韓完相)と韓国社会史学会(会長=チョン・イルジュン)は2日と3日、ソウル城北区(ソンブクグ)にある高麗(コリョ)大学百周年記念館で「3・1運動100年、韓国社会転換の時空間地平」をテーマに学術大会を開く。今回の学術大会は、3・1運動が近現代の韓半島と東アジア社会の文明史的転換に及ぼした影響を探求することに主眼を置いた。

基調講演を務めた李恭忠中国南京大学教授は、「3・1運動は中国の鏡になった」とし、「独立国家の概念形成に重要な触媒であり、継続的に中国人に励ましを与えた」と述べた。李教授はあらかじめ公開した演説文「鏡としての隣国:現代中国民族主義の談論に現れた3・1運動」で、当時の中国の新聞記事や時評、民族・階級革命の談論に現れた3・1運動の様子を検討した。氏は、「3・1運動は、中国の5・4運動(1919年に学生デモに触発されて日本に対抗した民族運動)のお手本と前奏曲の役割をしており、20世紀前半にまで影響を与えた」と評した。

ソウル大学統一平和研究院のキム・ハクジェ教授は発表文で、3・1運動の重要性を「社会主義と自由主義が対立していた冷戦前の近代民族主義の独立運動」と評した。氏は、「2019年の3・1運動100周年を韓半島分断前の記憶をよみがえらせる一方、アジアレベルで韓半島問題の共感を広げるきっかけにしよう」と提案した。

日本上智大学の長田彰文教授は基調講演文の「3・1運動と国際関係」で、「3・1運動は直接的には『武断統治に対する不満の具体化』が原因だったが、パリ講和会議などの国際的要因の上で起こった」と主張した。

このほか、聖公会大学のユ・ソンヨン教授は、「3・1運動後の轉回:植民地の民の普遍な人類になるための露呈」をテーマに基調講演をする。 「3・1運動前後の東アジア地域の変動の中の朝鮮植民地の特殊性」(ぺク・スンウク中央大学教授)と「3・1運動の記憶と韓国民主化運動」(オ・ジェヨン成均館大学教授)などの発表も行われる。

チョン・イルジュン会長(高麗大学社会学科教授)は、「空間的には韓半島を越えて北東アジア全体、時間的には以後100年を対象に3・1運動の意味を眺望する学術大会になるだろう」と述べた。韓完相委員長は祝辞で、「3・1運動の歴史的意味合いを再確認することを超えて、21世紀の韓国社会の行方と展望を明らかにする手がかりになることを希望する」と述べた。


趙鍾燁 jjj@donga.com