「声とは、口の外に出す前に準備されているものです。自分の声を事前にコントロールできるなら、大きな強みが生まれますね」
8日午後、ソウル銅雀区(トンジャクク)にある中央(チュンアン)大学アートセンターの大劇場。ボーカルコーチであるキム・ミンジョン教授(ギョンボクデミュージカル)の指導でミュージカル発声法のマスタークラスが開かれた。今回のマスタークラスは、8月にここで開かれた第2回東亜(トンア)ミュージカルコンクールの受賞者たちに与えられる特典として開催されたもの。
大学の一般部と高等部、中等部などの受賞者8人が参加したマスタークラスは、講義に続いて、参加者たちの各自の曲についてピアノ伴奏を添えた個別指導が続いた。講義とコーチングは、参加者が発声器官の原理を理解し、より簡単に役割に見合う声を出せるようにする「Estill発声法」に基づいて行われた。Estill発声法は、1988年に米国で考案された発声法で、ミュージカル俳優のチョン・ソンファ、パク・コンヒョン、カン・ピルソクなどがキム教授を通じてこの手法を磨いた。
キム教授は、「東亜ミュージカルコンクールの本選審査に参加しながら、高いレベルに驚いたが、今日のマスタークラスでも、参加者たちの理解が早く、すぐに歌に適用する姿から大きな可能性を発見した」と語った。東亜ミュージカルコンクール高等部の銀賞受賞者であるファン・ジヒョンさんは、「発声法だけでなく、これを演技にどのように適用できるかも、深く悟った機会だった」と話した。
第3回東亜ミュージカルコンクールは、来年8月に開催される。
ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com