Go to contents

英国・EU、離脱協定案に正式合意

Posted November. 26, 2018 08:55,   

Updated November. 26, 2018 08:55

한국어

1973年に欧州連合(EU)の前身である欧州経済共同体(EEC)に加盟した英国が25日、45年ぶりにEUを離脱する協定に正式合意した。

メイ英首相は同日ベルギー・ブリュッセルのEU本部で27ヵ国のEU加盟国の首脳と臨時の首脳会議を開き、EU離脱協定と離脱後の将来の関係の大枠を示した政治宣言に合意した。2016年に国民投票でEU離脱を決めた英国は、昨年6月からEUと本格的な離脱交渉を行ってきた。英国は来年3月29日付でEUを公式に離脱する。

585ページで構成されたEU離脱協定によると、英国はEUに「清算金」として390億ポンド(約57兆ウォン)を支払い、2020年末までは転換期を経る。この期間、英国とEU市民は今のように自由に行き来し、滞在することができ、英国はEU内の制度と規定に従うが、EUの意思決定には参加できない。

英国とEUが正式合意したが、双方とも批准手続きの山を越えなければならない。

 

英政府は議会批准を確約することは難しい。メイ氏は320票以上を獲得しなければならないが、与党内のEU離脱強硬派と連立政府を構成している北アイルランド民主統一党(DUP)が合意に反対し、与党326議席の「取り締まり」が容易ではない。BBCによると、すでに与党保守党の議員のうち81人が批准に反対する考えを示した。野党の労働党、自由民主党、スコットランド国民党なども今回の合意案に反対の意向を明確にしている。来年3月29日までに合意内容が承認されなければ、何の合意もなくEUを離脱するいわゆる「ノーディール・ブレクジット」が起こり、英国、EUいずれも大きな混乱に陥る可能性がある。


董正民 ditto@donga.com