「法王の来年スケジュールに訪朝計画はない」 ＶＯＡ

フランシスコ法王（８２）の来年の海外訪問日程から北朝鮮が外されたと、米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）が７日（現地時間）報道した。

匿名を求めたとあるバチカンの関係者は、ＶＯＡとｅメールでのインタビューで、「訪問手続きが北朝鮮より簡単な他の地域を訪問する予定で法王の来年のスケジュールが既に満たされているので、北朝鮮訪問は実現しないと見られる」と明らかにした。法王は１０月１８日、バチカン法王宮殿で文在寅（ムン・ジェイン）大統領との面談中に、「法王を北朝鮮に招待したい」という金正恩（キム・ジョンウン）北朝鮮国務委員長の意を伝えられ、「招待状が来たら回答を与えたい。私は行くことができる」と回答したことがある。

ＶＯＡは、「今年、北朝鮮と三回首脳会談を行った韓国政府は、法王の史上初の北朝鮮訪問を機に韓半島の緊張緩和と北朝鮮社会の開放的変化に拍車をかけることができると期待したが、いったん一歩退くことになった」と伝えた。

法王庁は６日、「イスラム圏との対話と平和を促進するために、来年２月に史上初めて法王がアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）を訪問する」と明らかにした。続いて、法王が３月に日本などのアジア諸国訪問を検討していることが伝えられたことで、史上初の北朝鮮訪問の可能性があるという主張が提起された。北朝鮮は１９９１年と２０００年も法王招待の意思を明らかにしたが、結局法王の訪朝は実現しなかった。


孫宅均 sohn@donga.com