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「チョコパイ少年」車俊煥、韓国男子フィギュアのパイオニア的存在に

「チョコパイ少年」車俊煥、韓国男子フィギュアのパイオニア的存在に

Posted December. 10, 2018 09:00,   

Updated December. 10, 2018 09:00

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「チョコパイ少年」から韓国男子フィギュアの期待株に成長した車俊煥(チャ・ジュンファン=17、徽文高)が女子フィギュアの金妍児(キム・ヨナ=29)のようなパイオニア的存在になっている。

車俊煥は韓国男子選手では初めてフィギュアスケートの強豪が出揃うグランプリ(GP)ファイナルでメダルを獲得した。

GPシリーズ6大会の成績合計で上位6選手だけが出場するGPファイナルで韓国人選手がメダルを獲得したのは2009年の金妍児(金メダル)以来9年ぶりのこと。あいにくも、今大会が開催されたのは金妍児が五輪メダルを獲得したカナダのバンクーバーだ。車俊煥は、当時金妍児を指導したブライアン・オーサー氏のコーチを受けている。車俊煥は、「(韓国男子フィギュア―の)パイオニアというプレッシャーを、もっと頑張れる理由にしたい」と話した。

車俊煥は8日(韓国時間)、バンクーバーで終わった2018国際スケート連盟(ISU)のフィギュアスケートGPファイナル男子シングルで合計263.49点で銅メダルを獲得した。前日のショートは89.07点で、この日のフリーは自己ベストの174.42点だった。

幼年期からチョコパイのCMモデルをした車俊煥は、表情の演技など表現力が優れている。しかし高難度の技術を駆使する過程でミスがあった。この日の最初のジャンプだった4回転トゥループジャンプで尻を氷に打ち付けた。しかし動じる様子はなく、右手で氷をついて立ち上がり、すぐ次の4回転サルコウジャンプを安定的に成功させた。映画「ロミオとジュリエット」OSTに合わせてフリースケートを滑り抜き、4分10秒余りにわたる演技を終えた後、両手で頭を抱えては、自分が着用した紫色の上着を着たスホラン人形を持ってキス・アンド・クライに入った。

昨シーズンの車俊煥は、履いているブーツの足首が折れやすい問題が生じ、ジャンプ後の着地に不安を覚えていた。これに足首の負傷まで重なり、本領を発揮できなかった。所属会社の関係者は「負傷防止と体力強化に集中した。今履いているブーツは(足首が折れる)問題がない。負傷せずにジャンプをより安心して跳べるようになった」と話した。

ISUのルール改正も車俊煥に有利に働いた。ISUは今シーズンに難度の高い4回転のジャンプ基礎点を下げて、出来栄え点の幅を従来の7段階から11段階に広げることで加点や減点の幅を広げた。選手たちが高得点を意識して4回転を跳ぶことだけにこだわる現象を防ぎ、芸術性に力を入れるようにしたものだ。相対的に4回転ジャンプが少ない車俊煥は、強みとする芸術要素を伸ばそうと努めた。飛行機で移動するときも、常にプログラムの楽曲を聞きながら音楽の解釈能力を高めようと努めたという。

この日の優勝は米国の「ジャンプマシーン」ネイサン・チェン(282.42点)が飾り、準優勝は日本の宇野昌磨(275.10点)だった。

車俊煥は11日に帰国し、21日からソウルで開かれる会長杯のランキング大会に出場する。


姜泓求 windup@donga.com