現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)首席副会長が、今年9月にグループ総括を引き受けた後、初めて現代自動車と起亜(キア)自動車の海外法人長会議をそれぞれ主宰した。鄭首席副会長は、危機を突破するために「市場中心主義」を指示した。
14日、現代自グループによると、現代自動車と起亜自動車は、ソウル瑞草区良才洞(ソチョグ・ヤンジェドン)にある本社で下半期(7〜12月)の海外法人長会議を開いた。会議には、各圏域を担当している圏域本部長と販売及び生産法人長など50人余りが出席した。鄭首席副会長が先月、海外法人の人事刷新に踏み切って「鄭義宣親政体制」を固めた後に主宰した初会議だった。
今回の会議は、2008年のグローバル金融危機以降に見舞われた最悪の危機克服の解決策に焦点が合わせられた。来年の世界の自動車市場は、米国の需要減少、欧州と中国市場の低迷の中、0.1%の成長にとどまると予想される。2008年の金融危機以降、最も低い成長率と言える。
鄭首席副会長は、「すべての変化と技術革新は、『基本から始まる。誰がより顧客を満足させるか』という基本的な質問に答える企業だけが生き残ることができる」とし、「客より一足先に考え、顧客のためのスマートモビリティソリューションを提供しなければならない」と強調した。
現代・起亜自は今回の会議で、来年を「V字回復」の元年に据えて、米国、中国などの主要市場を中心に販売と収益性を改善していくことにした。このため、現代・起亜自動車は、来年上半期(1〜6月)に全世界に圏域本部の設立を終えて、圏域責任経営体制を構築する。
鄭首席副会長は、「圏域本部を中心に、各部門のコラボレーションを強化して、客に新たな経験と最高の価値を提供する企業として生まれ変わらなければならない。圏域本部のリーダーたちは、従業員の自発的な挑戦を積極的に支援する『アクセラレータ』になるべきだ」と呼びかけた。
金玹秀 kimhs@donga.com