Go to contents

1129億ウォンの超豪華結婚、インドの貧富格差の陰

1129億ウォンの超豪華結婚、インドの貧富格差の陰

Posted December. 15, 2018 08:38,   

Updated December. 15, 2018 08:38

한국어

結婚費用1億ドル(約1129億ウォン)で世界的な有名人を呼んで12日に行われたインドの長者番付の1位と24位の富豪の超豪華な結婚式が世界の注目を集めた。インド経済の潜在力を示す象徴的なイベントという見方もあるが、貧富の格差の陰がうかがえるという声もある。

新婦はインドのトップクラスの富豪で、リライアンス・グループのムケシュ・アンバニ会長(61)の娘、イーシャ・アンバニさん(27)、新郎はインドの24番目の金持ちであるピラマルグループのアジェイ・ピラマル会長(63)の息子アナンド・ピラマルさん(33)。

結婚式の2日前に開かれた祝宴には、米国のヒラリー・クリントン元国務長官、ポップスターのビヨンセ、三星(サムソン)電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長などが参加した。クリントン氏が参加したのは、アンバニ会長がビル・クリントン元大統領の退任後に設立したクリントン財団の主要寄付者であることと関係がある。

三星電子は、リアイアンス・グループの系列会社「リライアンス・ジオ・インフォコム」(加入者2億人のインド最大の通信社)とインドの第4世代(4G)LTE全国網構築に続き、5G移動通信分野でも協力する事業パートナーだ。

米経済誌フォーブスによると、アンバニ会長は財産470億ドル(約53兆1000億ウォン)で、今年中国のアリババの馬雲会長を抜いて、アジアトップの富豪となった。世界の長者番付は19位。

リライアンス・グループ創業者のディルバイ・アンバニ氏(1932~2002)は、16歳でイエメンに渡り、石油会社シェルのガソリンスタンドの給油員として働いた。インドに戻って30代で5万ルピー(約80万ウォン)で貿易会社をはじめ、その後、小さな紡織会社をつくって成功した実業家だった。

創業者の死後、2人の息子の間で対立があったが「王子の乱」にはならず、長男のムケシュ氏は石油ガス部門、弟のアニル氏は電力通信部門を担い、会社を成長させた。ムケシュ会長は2013年、「リライアンス・ジオ・インフォコム」を設立し、弟がしなかった通信の無線ブロードバンド事業にも進出し、娘のイーシャさんを2014年に会社の取締役に起用した。

ムケシュ会長の姻戚関係となったピラマル一族の財産も100億ドル(約11兆千億ウォン)にのぼる。1930年代に繊維産業をはじめ、現在は不動産と医薬品分野まで拡張した。アナンドさんは、父親の会社で事業経験を積み、2011年に独立して設立した不動産会社で、ムンバイと近隣地域の開発プロジェクトを進めている。

新婦のイーシャさんは結婚式で、純金で飾られたインドの伝統衣装とブラウス、ダイヤモンドが装飾されたウェディングガウンを身に着けた。インドのメディアは、このドレスの価格だけで約9億ルピー(約141億ウォン)にのぼると推定した。ダイヤモンドとザンビア エメラルドのネックレスなど華やかな宝石も祝い客の注目を引いた。

2人の富豪の結婚式についてブルームバーグ通信は、「映画『クレージー・リッチ!』に出てきた虚構の結婚式がみすぼらしく見えるほど世界で最も豪華な結婚式が開かれた」と皮肉った。米紙ニューヨーク・タイムズは、結婚式の記事で、「今年の世界不平等報告書によると、インドの人口上位10%が国家所得の63%を統制している」と富の不平等を指摘した。


兪載泳 elegant@donga.com