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相次いで融和姿勢を示す韓米、北は判断を誤らず対話に応じよ

相次いで融和姿勢を示す韓米、北は判断を誤らず対話に応じよ

Posted December. 22, 2018 08:44,   

Updated December. 22, 2018 09:32

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韓米両国は21日、作業部会の会合を行い、26日に計画された南北鉄道・道路連結着工式に関連して、北朝鮮に対する制裁免除を決めた。北朝鮮住民に対する医薬品支援も可能となった。ポンペオ米国務長官はメディアに、「2回目の米朝首脳会談が年明け早々に行われることを望む」と述べた。膠着状態の米朝対話の突破口を開くために、北朝鮮に前向きに対話に応じるようメッセージを送っているのだ。

米国は、「北朝鮮の誠意ある非核化履行までは制裁の緩和・解除はあり得ない」という原則が損なわれない範囲内で柔軟性を発揮しようとしている。訪韓中のビーガン北朝鮮政策特別代表は21日、「人道的支援は制裁対象ではない」と強調し、「米国は制裁を緩和する考えはないが、米朝間の信頼を築くことができる措置を講じる準備をしている」と述べた。人道的支援のほかに連絡事務所の開設などの提案が出てくる可能性もある。

 

11月初め、金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長のニューヨーク訪問を取り止めて以来、米国との対話に一切応じていない北朝鮮は、米国が見せている柔軟性が現局面で勝ち取ることができる最大限の譲歩であることを悟らなければならない。トランプ氏は、任期内に業績を達成するために米朝対話に積極的だが、米議会や正統外交官、専門家集団は、北朝鮮の非核化履行前の制裁緩和を決して容認しないだろう。

 

文在寅(ムン・ジェイン)政府も米国が柔軟性を見せる局面に冷徹な態度で臨まなければならない。南北関係がスピードを出せば、北朝鮮を非核化に牽引する動力は落ち、韓米協力が揺らぐ可能性がる。そうした点で、南北鉄道・道路連結着工式は、文氏がアルゼンチンでトランプ氏に会った翌日の1日、専用機内の記者懇談会で、「着工式ではなく、何かを始めるという意味での着手式」と述べたように、徹底して象徴的なイベントにとどまらなければならない。実際、鉄道・道路連結工事の開始は、北朝鮮が非核化を履行して制裁が緩和されてこそ可能だ。

 

大統領府は21日、今年一年の外交安保を評価し、「非核化プロセスは後戻りできない段階に進入し、北朝鮮もこの過程を元に戻すことはできない」と発言したが、北朝鮮は追加の核開発の中止ではなく保有核兵器の放棄の決意を証明する何の措置も取っていない。今はこのような現実を冷徹に認め、韓米協力に基づいてアメとムチを共に使わなければならない時だ。