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映画「タクシー運転手」の実在モデル二人、5・18墓地で40年ぶり再会へ

映画「タクシー運転手」の実在モデル二人、5・18墓地で40年ぶり再会へ

Posted December. 25, 2018 08:01,   

Updated December. 25, 2018 08:01

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映画「タクシー運転手」の主人公のモデル、故キム・サボク氏とドイツ人ジャーナリストの故ユルゲン・ヒンツペーター氏が、光州(クァンジュ)の5・18旧墓地で40年ぶりに再会する。

光州市によると、5・18旧墓地埋葬審議委員会は19日、キム・サボク氏の5・18旧墓地(旧望月洞墓地)への埋葬を承認した。同審議委員会には、光州市と5・18記念財団などが参加している。イ・ギボン5・18記念財団事務局長は、「ヒンツペーター氏とキム氏は、5月の光州の真実を知らせる大きな役割を果たした」とし、「死後も二人を一緒に祀ることは意味があると思った」と話した。

これを受け、キム氏の息子であるスンピル氏(59)は、京畿道揚州市(キョンギド・ヤンジュシ)の清涼里(チョンリャンリ)大聖堂の墓地に埋葬されていた父の遺体を火葬して、5・18旧墓地にあるヒンツペーター記念庭園に移葬する計画だ。移葬時期は、来年5月16日の記念庭園造成3周年記念行事の1、2ヶ月前とみられる。

ヒンツペーター記念庭園は、5・18旧墓地の石塔周辺に横70センチ、縦60センチの広さで造成されている。公園は、ヒンツペーター氏が2005年の光州訪問当時、5・18記念財団に託した爪、髪が埋葬されている。公園の敷地が狭く、周辺のトイレ、浄化槽などを移すべきだという指摘が出ている。

碧眼の目撃者ヒンツペーター氏は1980年、ドイツの第1公共放送ARD-NDRの日本特派員だった。5・18民主化運動が起きると、1980年5月20~21日と23日に、二回にわたってキム・サボク氏の助けを借りて、ソウルから光州に来て、新軍部の蛮行を取材し、世界で最初に発表した。

ヒンツペーター氏は2003年に韓国を訪問した時、「勇敢なタクシー運転手、キム・サボク氏に感謝する。彼に会いたい」と話した。

キム氏は5・18以降、トラウマに苦しめられた。彼は5・18民主化運動が起きてから4年6ヶ月後の1984年12月、享年54歳で肝臓癌のため死亡した。キム氏は、1980年当時、ソウルでパレスホテル所属の外国人専用タクシーを運営した。日本語と英語が堪能で、外信記者たちはキム氏のタクシーをたくさん乗った。

映画タクシー運転手は、俳優ソン・ガンホがキム氏の役柄であるキム・マンソプ役を、トーマス・クレッチマンがヒンツペーター氏の役を引き受けた。総累積観客数1219万人で、史上観客数11位の映画となった。


李亨胄 peneye09@donga.com