日本が2日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ入りし、今回のアジアカップ優勝候補の4ヵ国が中東に集結し、最終調整に入った。今大会に参加する国のうち、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング最上位の国々だ。イラン(29位)、豪州(41位)、日本(50位)、韓国(53位)だ。今大会に参加するアジア最高のスタープレイヤーの殆ども、これらの国々の選手たちだ。
韓国代表のエース、孫興民(ソン・フンミン=27、トッテナム・ホットスパー)は断然今大会最高のスターに挙げられる。2015~2016シーズンからイングランド・プレミアリーグ(EPL)のトッテナム・ホットスパーで大活躍しながらワールドスターに生まれ変わった。2016~2017シーズンに21得点(カップ大会含む)を挙げ、アジア選手の1シーズン最多得点記録を更新した。最近も連続試合得点を続け、今季に11得点(カップ大会含む)を記録している孫興民は、欧州リーグ通算107得点を記録し、同部門最多得点記録(121ゴール)を保持している車範根(チャ・ボムグン=元韓国代表監督)まで超える勢いだ。孫興民の代表招集を巡って、トッテナムのサポーターたちがクラブのソーシャルメディア(SNS)に相次いで懸念を示すほど存在感は大きい。
アジア杯の前回王者豪州にはGKマシュー・ライアン(27= ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)が目立つ。2012年から豪主代表GKとして活躍し、2015年に自国で開催されたアジア杯で初優勝を飾る際、最優秀GKに選ばれた。しかし、現在の豪州の実質的なエースはEPLはダースフィールドでプレーしながら「酸素ボンベ―」の愛称で呼ばれるMFアーロン・ムーイ(29)だ。だが、最近膝を負傷し、今大会には参加できなくなった。ライアンが注目を集める所以だ。
中東の強豪イランには、オランダリーグ「エールディヴィジ」の昨季得点王(21得点)だったアリレザ・ジャハンバフシュ(26=ブライトン)が攻撃陣に立ちはだかっている。エールディヴィジでアジア選手が得点王になったのはジャハンバフシュが初めて。43年ぶりの優勝を目指すイランとしては、ジャハンバフシュの得点感覚が戻ることを願っている。
森保一監督(51)が就任して以来、世代交代を進めている日本代表チームには、大迫勇也(29=ヴェルダー・ブレーメン)が最も目を引く。サッカーファンのにはお馴染みのベテランの欧州組の岡崎慎司(33=レスター・シティ)、香川真司(30=ボルシア・ドルトムント)、乾貴士(31=レアル・ベティス)は今大会出場メンバーから抜けた。このため、今季のドイツ・ブンデスリーガで4得点を挙げた大迫が実施的なエースを担いそうだ。
キム・デギルKBSN解説委員は、「堅守をもとに確実なカウンターを狙うイランではジャハンバフシュの決定力に頼る他ない」とし、「最近チーム全体の年齢層を大きく下げた日本では大迫が精神的支柱となり、攻撃の前面に出るとみられる」と話した。その上で「豪州は特定選手が目立つよりは、欧州リーグでプレーしている選手が多いところが強みだ」と説明した。
金在亨 monami@donga.com