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孫興民がベント号合流、攻撃にギアチェンジ

孫興民がベント号合流、攻撃にギアチェンジ

Posted January. 15, 2019 07:53,   

Updated January. 15, 2019 07:53

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「最初から一緒にできなくて同僚たちに申し訳ない。2勝を挙げたチームとして、良い流れを保てるよう力を添えたい」

サッカー韓国代表のエース、孫興民(26=トッテナム・ホットスパー)が59年ぶりのアジア杯制覇を目指すベント号に合流した。4年前の豪州大会で準優勝に止まった後に大粒の涙を流した孫興民は、二度の失敗はないと意気込んでいる。孫興民は、「自分も待ち望んでいた大会だ。大韓民国が良い成績を出せるよう、自分の位置でベストを尽くしたい」と話した。

イングランド・プレミアリーグ(EPL)、トッテナム・ホットスパーに所属する孫興民は14日、ロンドンで行われたマンチェスター・ユナイテッド戦(0-1でトッテナムの負け)でフル出場してからアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ行きの飛行機に乗った。ドバイに到着し、代表チームが練習中のアブダビに向かった孫興民は、個人トレーニングをしながらコンディションを調整した。

孫興民はグループリーグ第3戦中国戦と決勝トーナメントを控えている代表チームの攻撃に新たな活路を切り開いてくれるものと期待されている。フィリピンやキルギスタンとのグループリーグ戦で、いずれも1-0の勝利を収めた韓国だが、攻撃力は納得できるのもではなかった。毎試合70%以上の支配率を記録したものの、1得点に止まり効率性に欠けていた。

サッカーデーター解析を専門とするビジュアルスポーツによると、キルギスタン戦で韓国の「アタッキングサード(ピッチを3分割した時に相手ゴールに近いスペースのこと)」でのパス成功率は73%だったが、ペナルティーエリアでは46.9%に落ちた。相手ゴールに近くなるほど攻撃の効率が悪かったことを意味する。ビジュアルスポーツの関係者は、「前線のFW黄義助(ファン・ウィジョ)に偏りがちな攻撃パターンは、相手にパスカットされ易かった。孫興民が合流すれば、相手守備を分散させることになり、攻撃を展開できるスペースをより多く生み出すことができる」と話した。

シュート能力の優れた孫興民は、韓国の決定力を高めてくれるだろう。今季にトッテナムで12得点を挙げた孫興民は、ペナルティーエリアでは同僚との2対1パスと突破で得点を決めた。キム・デギルKBSN解説委員は、「今季に孫興民は、味方をうまく利用できる選手になった。そこを代表チームでも使える。孫興民に守備が寄ってきたら、相対的に余裕が生まれた味方のアタッカーがゴールを狙い、守備が寄ら来なかったら孫興民自らドリブル突破でゴールを狙うことができる」と話した。

密集した相手守備が崩れない場合は、孫興民がペナルティーエリア外から強力なシュートで得点を狙うこともできる。孫興民は昨年12月のレスター・シティ戦で圧巻の左足ミドルシュート(約22メートル)でゴールを奪った。幼年期から父と一緒に、ペナルティーエリア左右45度付近から1日200回以上のシュート練習を繰り返しながらシュート感覚を磨いてきた孫興民だ。

孫興民は、早ければC組1位を決める中国とのグループリーグ第3戦から投入される可能性もある。組1位で決勝トーナメントに進出すれば、準々決勝でD組1位が有力視される難敵イランを避けることができる。問題は孫興民の体力だ。孫興民はトッテナムで、昨年12月2日から今月14日までの44日間、13試合をこなした。パウロ・ベント代表監督は、「わがチームの攻撃力を修正しなければならない状況だ。最近所属クラブで好調だっただけに、孫興民の体調を綿密にチェックして、どの試合に起用するかを判断したい」と話した。


鄭允喆 trigger@donga.com