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大阪なおみ、日本人初の全豪オープン決勝進出

大阪なおみ、日本人初の全豪オープン決勝進出

Posted January. 25, 2019 09:07,   

Updated January. 25, 2019 09:07

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マッチポイントを残した大阪なおみ(22=日本)の時速185キロの強力サーブがセンターライン上に落ちた。サーブエースを確信した大坂は雄叫びをあげたが、相手コートにいたカロリーナ・プリシュコバ(チェコ)はフォルトではないかとチャレンジを申し出た。ビデオ判定の結果、大坂のサーブはわずかにラインに差し掛かっていた。決勝進出を決めた大坂の顔に満面の笑みが広がった。

世界女子テニスの新たな強者に浮上した大坂が昨年の全米オープン(優勝)に続き、2大会連続で四大大会決勝に進出した。世界ランキング4位の大坂は今月24日、豪州のメルボルンパークで行われた全豪オープン女子シングルス準決勝で、世界8位のプリシュコバを1時間53分に及ぶ激闘の末、2-1(6-2、4-6、6-4)で勝った。これで大坂は26日の決勝で世界6位ペトラ・クビトバ(チェコ)と四大大会2連勝に挑む。クビトバは準決勝で、世界35位のダニエル・コリンズ(米国)の波乱を2-0(7-6<7-2>、6-0)で静めた。

大坂とクビトバの対決で勝者は、大会優勝トロフィーだけでなく世界ランキング1位の座も勝ち取ることになり、二兎を追う決戦はますます興味深い対戦カードとなった。両選手の対決は初めて。

日本選手初の全豪オープン決勝進出を果たした大坂は、この日最高時速191キロに上る強力なサーブを活かして、サーブエースで15-3と圧倒的な優位を守った。ハイチ系米国人の父親と日本人の母親の間で生まれたハーフ選手の大坂は、昨年の全米オープンでセリーナ・ウィリアムズを破って優勝を果たしてから好調を保っている。

左利きのクビトバは2014年にウィンブルドンで優勝した以来4年ぶりに四大大会決勝に勝ち上がった。クビトバは2011年にもウィンブルドンの頂点に立っている。クビトバは2016年12月、チェコの自宅で男性に襲われて左手に大きなケガを負い、選手生命が終わりかねない大ピンチを迎えた。ラケットを握る左手の神経まで痛め、4時間にわたる手術を受け、2017年5月の全仏オープンで復帰しては再起に成功した。クビトバは、「またコートに立つことができるのかさえも不透明だった。ここまで来るのに長い道のりだった」と感無量の面持ちで語った。


金鍾錫 kjs0123@donga.com