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韓米が声を一つにすることに北朝鮮非核化の成否がかかった

韓米が声を一つにすることに北朝鮮非核化の成否がかかった

Posted February. 14, 2019 08:06,   

Updated February. 14, 2019 08:06

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米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表が11日、ワシントンを訪れた韓国の国会代表団と会って、「南北関係の発展は、国際社会の北朝鮮に対する制裁の枠組み内でなされなければならない」とし、南北関係の速度調整を求めた。ビーガン氏は特に、「子どもを叱る時、母親と父親が違うことを言ってはいけないように、韓米も北朝鮮問題で同じ声を出さなければならない」と強調したという。

 

ビーガン氏の発言は、これまで北朝鮮政策を調整する韓米作業部会を率い、先週、平壌(ピョンヤン)で米朝首脳会談の準備のための実務協議をして感じた率直な感想なのだろう。来週には合意文づくりのための本格的な実務協議が行われる。首脳会談の12の議題が決まったとしても、一つ一つが他の議題と関連し、激しい駆け引きになるほかない。そのような中、韓国が北朝鮮に中途半端に期待だけを抱かせるなら、米国としても力が抜けることだろう。

特に、北朝鮮が要求する制裁解除は、合意文に反映するかどうかはともかく、米朝間の核心議題になるほかない。核・ミサイル挑発をした北朝鮮が、非核化協議に臨むほかなかったのは、米国と国際社会の強力な制裁と圧力のお陰だった。北朝鮮に対して軍事圧力をかけていない状態で、制裁は北朝鮮の非核化を引き出す事実上の唯一の道具になった。米国が「先に非核化、後に制裁解除」の原則を繰り返し強調するのもこのためだ。

だからといって米国としては、非核化が完了する時まで現行の制裁を維持するということではないようだ。ビーガン氏は訪朝前、「私たちが『非核化完了の前に制裁を解除しない』とで言うが、『全てをするまで何もしない』と言わないことに留意してほしい」と述べた。北朝鮮の実質的な非核化の措置によって一部免除、停止、緩和のような柔軟な措置を執る可能性があることを示唆したのだ。そのためか、韓国政府の内外では、米朝首脳会談で金剛山(クムガンサン)観光・開城(ケソン)工業団地の再開と関連した肯定的な信号がともる可能性があると期待している。

これ以上、韓米が異なることを言ってはいけない。親の一方は厳しく叱り、もう一方が庇うなら、子どもの悪い癖をなおすどころかひどくなるだけだ。米朝首脳会談後も同じだ。会談が成果を上げて非核化の実行段階に入った時、韓米調整なく先走って補償措置を出すなら、北朝鮮は考えを変え、非核化は失踪してしまうだろう。母親と父親が別のことを言っては、子どもをだめにし、ただすべてを壊すことになる。