女子ゴルフの世界トップ10が全員揃う舞台が、シーズン5戦ぶりに実現した。最後のパズルになったのは2016年に殿堂入りした「ゴルフ女帝」朴仁妃(パク・インビ=31)だ。
朴仁妃が28日、シンガポールのセントーサGCニュータンジョンコース(パー72)で開催される米女子ツアー(LPGA)のHSBC女子世界選手権(賞金総額150万ドル)に今季初出場する。昨年のエビアン選手権以降5ヵ月ぶりのLPGAツアー復帰だ。その間の空白が響き、朴仁妃の世界ランキングは5位に下がった。
12回目を迎える同大会で唯一複数回優勝している(2015年と2017年)朴仁妃がヤン・ヒヨン(ホンダLPGAタイランド、2015年、2017年、2019年優勝)のように「飛び石」優勝を果たすのかにも注目が集まる。
また通算19勝を挙げている朴仁妃が、今季初戦で優勝した最年長のチ・ウンヒ(33)やヤン・ヒヨン(30)に続き、「ベテランパワー」を発揮して「LPGA20勝クラブ」入りを達成できるのかも興味深い。LPGAで20勝以上を記録したのは、キャシー・ウィットワース(88勝)、アニカ・ソレンスタム(72勝)、カリー・ウェブ(41勝)、パク・セリ(25勝)、クリスティ・カー(20勝)など27人。
一方、LPGAツアーのクオリファイングシリーズ首席合格者としてLPGAツアーにデビューしたイ・ジョンウン6も参戦する。大会ホームページは、「イ・ジョンウン5がイ・ジョンウン6に会う初のLPGA大会」と表現した。
世界ランキング3位になった豪州在住の韓国系イ・ミンジとヤン・ヒヨンが1週間ぶりにリターンマッチを行い、ランキング2位の朴城炫(パク・ソンヒョン)とチ・ウンヒ、田仁智(チョン・インジ)、コ・ジンヨン、柳簫然(ユ・ソヨン)らも出場する。63人の参加選手のうち韓国勢は実に14人。昨年4年ぶりに優勝を味わったミシェル・ウィー(30)はタイトル防衛に臨む。
アン・ヨンシク専門記者 ysahn@donga.com