トランプ氏の元顧問弁護士、「トランプ氏、当選後も広範な違法行為」
Posted March. 01, 2019 09:41,
Updated March. 01, 2019 09:41
トランプ氏の元顧問弁護士、「トランプ氏、当選後も広範な違法行為」.
March. 01, 2019 09:41.
by 孫宅均 sohn@donga.com.
「トランプ米大統領は、候補時代だけでなく当選後も広範囲な違法行為を犯し、嘘をついた」トランプ氏の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告の27日の米下院の公聴会での証言が、主な米メディアのトップニュースとなった。28日にベトナム・ハノイでトランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の2回目の米朝首脳会談が始まった後も、米紙ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、LAタイムズなどは、ネットニュースサイトのトップにコーエン氏の関連記事を掲載した。選挙期間と在任中に犯した重大な違法行為は、大統領など高位公職者の明白な弾劾理由だ。世界の視線がハノイの米朝会談に注がれている中、米メディアはコーエン被告の公聴会の報道に注目したのはこのためだ。CNNは、「コーエン被告は、民主党が期待したほどは『確かな一発』を出さなかったが、トランプ氏を揺さぶることができる詳細で確実な証言を提供した」と伝えた。コーエン被告は20年以上、トランプ氏の忠実な弁護士として働き、あらゆる『後始末』を引き受けた人物だ。コーエン氏が、下院の政府監督および改革委員会の公聴会に出席して証言した冒頭発言の要旨は、「トランプ氏が米国民に嘘をついた」ということだった。続くコーエン被告の証言内容のうち、トランプ氏に打撃を与える可能性が高い発言は、「2016年の大統領選で、ライバルだった民主党候補のヒラリー・クリントン氏を攻撃するメール流出をトランプ氏は当時、事前に知っていた」ということと、「トランプ氏が不倫関係にあった女性たちの暴露を阻止するために違法的に巨額を渡すよう指示した」ということだ。16年の大統領選期間中、ヒラリー氏は、選挙陣営の側近のメール約5千件がハッキングされ、ウィキリークスに公開され、連邦捜査局(FBI)の捜査を受けるなど苦境を経験した。当時トランプ氏は、「皆さん、ウィキリースクに入って、クリントン氏の恥ずべき姿を確認してください」と言った。クリントン氏は落選後、メールスキャンダルとFBI捜査を最大の敗因に挙げた。これと関連してコーエン被告は、「大統領選当時、共和党陣営の影の参謀だったロジャー・ストーン氏がトランプ氏に電話をかけ、『ウィキリークスの創設者、ジュリアン・アサンジ氏が、クリントン氏の選挙陣営に打撃を与えるメールが数日後に出てくる』と事前に伝えた」と話した。ストーン氏は、メール流出に関与した疑いで特別検察官によって起訴された。特検は、ヒラリー氏の選挙陣営のメールをロシア情報機関がハッキングしてウィキリークスに資料を渡したと見ている。さらにコーエン被告は、「トランプ氏が不倫関係にあったポルノ女優のストーミー・ダニエルズと雑誌プレイボーイのモデルのカレン・マクドゥーガルに口止め料を支払うよう指示した」と証言した。検察は、2件いずれも選挙資金法違反と判断している。コーエン被告は、「女性たちに渡した小切手にトランプ氏の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏とトランプ・グループの財務責任者が署名した」とし、コピーを提示した。口止めのための資金の支出を大統領選陣営が事前に知っていて承認したということだ。さらに、「トランプ氏は私が立て替えた口止め料を払い戻すために、在任中に3万5千ドルの小切手に署名した」と明らかにした。コーエン被告は、「良心に耳を傾けるよりも依頼人(トランプ氏)の不法行為の隠蔽を助ける選択をした自分を恥じている」と述べた。「トランプ氏は、人種差別主義者であり詐欺師」と批判し、感情が込み上げて涙声で話すこともあった。
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「トランプ米大統領は、候補時代だけでなく当選後も広範囲な違法行為を犯し、嘘をついた」
トランプ氏の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告の27日の米下院の公聴会での証言が、主な米メディアのトップニュースとなった。28日にベトナム・ハノイでトランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の2回目の米朝首脳会談が始まった後も、米紙ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、LAタイムズなどは、ネットニュースサイトのトップにコーエン氏の関連記事を掲載した。
選挙期間と在任中に犯した重大な違法行為は、大統領など高位公職者の明白な弾劾理由だ。世界の視線がハノイの米朝会談に注がれている中、米メディアはコーエン被告の公聴会の報道に注目したのはこのためだ。CNNは、「コーエン被告は、民主党が期待したほどは『確かな一発』を出さなかったが、トランプ氏を揺さぶることができる詳細で確実な証言を提供した」と伝えた。
コーエン被告は20年以上、トランプ氏の忠実な弁護士として働き、あらゆる『後始末』を引き受けた人物だ。コーエン氏が、下院の政府監督および改革委員会の公聴会に出席して証言した冒頭発言の要旨は、「トランプ氏が米国民に嘘をついた」ということだった。
続くコーエン被告の証言内容のうち、トランプ氏に打撃を与える可能性が高い発言は、「2016年の大統領選で、ライバルだった民主党候補のヒラリー・クリントン氏を攻撃するメール流出をトランプ氏は当時、事前に知っていた」ということと、「トランプ氏が不倫関係にあった女性たちの暴露を阻止するために違法的に巨額を渡すよう指示した」ということだ。
16年の大統領選期間中、ヒラリー氏は、選挙陣営の側近のメール約5千件がハッキングされ、ウィキリークスに公開され、連邦捜査局(FBI)の捜査を受けるなど苦境を経験した。当時トランプ氏は、「皆さん、ウィキリースクに入って、クリントン氏の恥ずべき姿を確認してください」と言った。クリントン氏は落選後、メールスキャンダルとFBI捜査を最大の敗因に挙げた。
これと関連してコーエン被告は、「大統領選当時、共和党陣営の影の参謀だったロジャー・ストーン氏がトランプ氏に電話をかけ、『ウィキリークスの創設者、ジュリアン・アサンジ氏が、クリントン氏の選挙陣営に打撃を与えるメールが数日後に出てくる』と事前に伝えた」と話した。ストーン氏は、メール流出に関与した疑いで特別検察官によって起訴された。特検は、ヒラリー氏の選挙陣営のメールをロシア情報機関がハッキングしてウィキリークスに資料を渡したと見ている。
さらにコーエン被告は、「トランプ氏が不倫関係にあったポルノ女優のストーミー・ダニエルズと雑誌プレイボーイのモデルのカレン・マクドゥーガルに口止め料を支払うよう指示した」と証言した。検察は、2件いずれも選挙資金法違反と判断している。
コーエン被告は、「女性たちに渡した小切手にトランプ氏の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏とトランプ・グループの財務責任者が署名した」とし、コピーを提示した。口止めのための資金の支出を大統領選陣営が事前に知っていて承認したということだ。さらに、「トランプ氏は私が立て替えた口止め料を払い戻すために、在任中に3万5千ドルの小切手に署名した」と明らかにした。
コーエン被告は、「良心に耳を傾けるよりも依頼人(トランプ氏)の不法行為の隠蔽を助ける選択をした自分を恥じている」と述べた。「トランプ氏は、人種差別主義者であり詐欺師」と批判し、感情が込み上げて涙声で話すこともあった。
孫宅均 sohn@donga.com
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