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ボーイング機墜落、ソフト変更が間に合わずに発生

ボーイング機墜落、ソフト変更が間に合わずに発生

Posted March. 14, 2019 08:13,   

Updated March. 14, 2019 08:13

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5ヵ月間に2回も「乗客全員死亡」の墜落事故が発生した米航空機大手ボーイングの新型旅客機「737MAX8」に対する懸念が増す中、トランプ米大統領が「航空機は複雑になりすぎている。操縦することはできない」と指摘した。トランプ氏は12日、ツイッターに、「操縦士はもはや不要になり、マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学者が必要とされている。私はアインシュタインに操縦士になってほしいとは思わない。はやく簡単に飛行機を操縦できる操縦士が必要なだけだ」と投稿した。

サンダース大統領報道官はFOXニュースとのインタビューで、トランプ氏のツイートと関連して「航空業界の多くの人が過度なIT化を懸念していることを私たちは十分承知している。操縦士から権限を奪っている」と背景を説明した。

トランプ氏はツイッターに書き込んだ後、デニス・ムーレンバーグ最高経営責任者(CEO)と電話で、737MAX型機の安全性について話したと、ロイターが報道した。ムーレンバーグ氏はトランプ氏に、ボーイング機の安全を確信すると強調したという。

ボーイングの株価は2日連続下落した。12日、ニューヨーク証券取引所でボーイングは24.60ドル(6.15%)安い375.41ドルで終えた。ボーイングは前日も22.53ドル(5.33%)下落した。ただしウォール・ストリートはまだボーイングの株価に肯定的なので、アナリスト24人中19人が買いだと考えていると、CNNは伝えた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは12日、10日に発生したエチオピア航空墜落事故が、ボーイングが昨年のインドネシアのライオン・エア航空機事故後、737MAXのソフトウェアの変更に着手する中、発生したと報道した。当初、ソフトウェア変更作業は1月初めに行われる予定だったが、内部の意見衝突で遅れていたと、同紙は伝えた。

一方、各国の航空当局が相次いで737MAX8の運航停止措置を出す中、オランダ、イタリア、ベルギーも運航停止を決めた。英国、フランス、ドイツなど欧州の主要国家はすでに運航停止を発表している。米紙ニューヨーク・タイムズによると、事故後、737MAX8の約8600便のうち約6千便が運航を停止した。現在、米国とカナダを除く約20ヵ国が運航を見合わせている。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com