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国連「制裁避けて核活動」…非核化交渉は詐欺用だった

国連「制裁避けて核活動」…非核化交渉は詐欺用だった

Posted March. 14, 2019 08:12,   

Updated March. 14, 2019 08:12

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北朝鮮が一層巧妙な手法で国連の制裁を回避し、核・ミサイル開発に集中していることが明らかになった。12日に公開された国連の北朝鮮制裁委員会の報告書によると、北朝鮮は国際的な監視網を避けるために、石油製品の瀬取りだけでなく、海底送油管まで利用している。さらに北朝鮮は、より多くの核兵器を作るためにウランの採鉱と遠心分離機の購入に集中している。特に軍事的攻撃の対象になることを憂慮して民間工場や非軍事施設を活用した。

国連報告書は、制裁の効力と限界を同時に示している。制裁が政権の生命を脅かしており、北朝鮮はより精巧な不法外貨稼ぎに目を向けている。外国の金融機関や仮想貨幣取引所に対するサイバー攻撃と暗号貨幣の技術を利用したマネーロンダリングを行った情況まで確認された。このように北朝鮮の制裁回避はますます先端・知能化しており、国際社会は強化した制裁網で金正恩(キム・ジョンウン)政権が息ができないよう締めつけている。北朝鮮が非核化協議で制裁解除にこだわるのも、制裁がそれだけ効果を出している証拠だ。

しかし、北朝鮮は非核化を掲げて対話しながら、核・ミサイル施設を稼動し、核兵器を増やしている。北朝鮮が国民生活苦を盾に制裁解除を要求するが、実際に制裁が解除されれば核開発資金に転用される可能性は依然として残っている。特に、くず鉄の塊りも同然の寧辺(ヨンビョン)核施設の廃棄は追加生産の能力をゼロにする「核凍結」にも及ばない。ハノイでの米朝首脳会談が決裂したのも、北朝鮮が非核化の初期措置として他の秘密の核施設はそのままにして寧辺の廃棄だけにこだわったためだ。このような北朝鮮の真正性をどのように信じることができるだろうか。

国連報告書は、北朝鮮の奢侈品の禁輸違反を指摘し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が昨年、平壌(ピョンヤン)で行った軍事パレードの写真を掲載した。北朝鮮が不法入手したベンツのリムジンに韓国大統領が乗っている場面が、国連の対北告発状に証拠資料として掲載されたのだ。南北関係の進展に固執して北朝鮮の制裁解除要求に事実上同調し、北朝鮮産石炭の密搬入を阻止できなかった韓国政府に対する間接的な警告メッセージではなかったか、振り返らなければならない。